レザークラフトの縫い方(平縫い)の図解3 ウラ面から針をさし、奥から手前に縫い進めるバージョン

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縫い方がわからない

ココ

前前回、前回の図解によって、革の表面から針を入れる平縫いの方法は理解したかしら?

ユキ

菱形の穴の形が重要で、縫い進める方向によって表から針を刺す場所をかえるのね。

エン

ウラから針をいれる場合についても教えてよ

 

こんにちは、みどりです。

前前回、前回の記事では革の表面から針を入れる縫いかたをイラストで考えました。

 

今回の記事では、針をウラ面から刺す縫い方をイラストで考えます。

平縫いの縫い方のバージョン

おさらいすると、平縫いの方法には代表的な4つのバージョンがありました。

1.最初の針はウラ面から刺して、縫う進行方向は自分に対して奥から手前に進む(今回解説)

 

2.最初の針はウラ面から刺して、縫う進行方向は自分に対して手前から奥に進む

 

3.最初の針は表面から刺して、縫う進行方向は自分に対して奥から手前に進む(前前回解説)

表から針を入れ、手前に縫う

 

4.最初の針は表面から刺して、縫う進行方向は自分に対して手前から奥に進む(前回解説)

表から針を入れ、奥に縫う

 

今回は、ウラ面から針を刺す1番の縫い方(最初の針はウラ面から、奥から手前に進む)について考え、イラストで図解します。

最初の針はウラ面から刺して、奥から手前に縫い進める方法

はじめに、作品の表とする面を右手側、ウラとなる面を左手側になるように革を床に対して垂直に置きます。

そして、表面からみて、菱形の穴の形が以下のイラストのような菱形だとして説明します。

この条件での理想の糸目パターンも、右下から左上に糸が通っている「糸が左上がり」になっている状態とします。

目標とする縫い目2

1.糸を刺す位置を決める

表面から見て、「糸が左上がり」になるために糸を刺す位置は、

ウラ面から見ると菱形の穴の右下頂点です。

つまり、ウラ面からみて一つ前の縫い穴の左上から出ている糸を、次の穴の右下に刺すことで、表面では「糸が左上がり」になります。

(ウラ面から見ると「右さがり」の糸目になります。)

 

ウラから針をいれ、手前に縫う1

そして、次の穴を縫うためには、ウラ面では縫い穴の左上に糸が出ている必要があります。

その状態にするには、表面から針を刺す位置も決めます。

 

表面から見て、菱形の穴の右上頂点に針を刺します。この位置がウラ面の左上位置になります。

このように、針を刺す位置をウラ面と表面で毎度同じにします。

 

2.糸の上下位置を決める

ウラ面から穴を通した糸(図の青糸)と表面から通そうとする糸(図の赤糸)の上下の位置関係は毎度同じにするようにします。

 

表面から縫い穴を通そうとする糸(赤糸)は先に穴を通した糸(青糸)の上の位置になるように縫い穴に通します。

表現を変えると、先に縫い穴を通した糸(青糸)は赤糸が絡まないように下に位置するように遠ざけておきます。

ウラから針をいれ、手前に縫う2

3.糸を引き締める

表面とウラ面からそれぞれ糸を通した後、糸を両手で引き締めます。

このとき、革に対して垂直に、かつ、両手の力加減が同じくらいになるように引っ張ります

ウラから針をいれ手前に縫う3

この1~3の作業を意識的に繰り返せば、毎度同じパターンで縫うことが出来ます。

 

この方法で縫った場合の実際の糸目

今回図解した「針はウラ面から刺して、奥から手前に縫い進める」方法での実際の縫い目は、

表面はこんな感じになりました。

ウラから針をいれ手前に縫う 表面

ウラ面の糸目はこんな感じです。

ウラから針をいれ手前に縫う ウラ面

実は、「表面から針をいれ、奥に縫う方法」と同じ縫い方

イラストを描くために、縫う作業をしていて気づいたのですが、今回記事の「ウラから針を入れ、手前に縫う」縫い方は、

作業中の革を180度回転させると、「表面から針をいれ、奥に縫う方法」とおなじ作業風景になります。

ウラから針をいれ手前に縫う 正面

図:「ウラから針を入れ、手前に縫う」作業風景

ウラから針を入れ手前に縫う180度回転
図:「ウラから針を入れ、手前に縫う」作業中に固定台を180度回転させた様子

 

ぜひ、「針はウラ面から刺して、奥から手前に縫い進める」縫い方も、試してみてください。

おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。

 

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