レザークラフトの縫い方(平縫い)の図解 表面から針をさし、奥から手前に縫い進めるバージョン
目次
縫い方がよくわからない
調べるほど縫い方がよくわからなくなるわ。針を先に入れるのは表面からorウラ面から?進行方向は自分に対して手前にor奥に?
経験を積めば、体が覚えるだろうからとにかくガンガン縫おうぜ
そうかもしれないけど、いつでも同じように縫うためには、体系的に理解しておきたいわ。日によって縫い方のムラが起きるのは嫌よ。
こんにちは、みどりです。
○ 最初の針はウラ面から刺して、縫う進行方向は自分に対して奥から手前に進む
という方法でやっていました。
平縫いの縫い方のバージョン
調べると、代表的な4つのバージョンがありました。
1.最初の針はウラ面から刺して、縫う進行方向は自分に対して奥から手前に進む(私の方法)
2.最初の針はウラ面から刺して、縫う進行方向は自分に対して手前から奥に進む
3.最初の針は表面から刺して、縫う進行方向は自分に対して奥から手前に進む
4.最初の針は表面から刺して、縫う進行方向は自分に対して手前から奥に進む
さらに調べると、どうやら菱形の穴の形がキーポイントのようでした。
そこで今回は、菱形の穴が見やすい3番の縫い方(最初の針は表面から、奥から手前に進む)について考えたので、イラストで図解します。
最初の針は表面から刺して、奥から手前に縫い進める方法
はじめに、革を自分に対して表にする面を右手側に、ウラになる面を左手側になるように置きます。
そして、菱形の穴の形は表面からみて以下のイラストのような菱形だとして説明します。
この条件での目標とする糸目のパターンは、右下から左上に糸が通っている「糸が左上がり」になるのを目指します。
1.糸を刺す位置を決める
表面から見て、「糸が左上がり」になるために糸を刺す位置は菱形の穴の右上頂点です。
つまり、一つ前の縫い穴の左下から出ている糸を、次の穴の右上に刺すことで、「糸が左上がり」になります。
そして、次の穴を縫うためには、同様に縫い穴の左下に糸が出ている必要があります。
その状態にするには、裏面から針を刺す位置も決めます。
ウラ面から見て、菱形の穴の右下頂点に針を刺します。この位置が表面の左下位置になります。
このように、針を刺す位置を表面とウラ面で毎度同じにします。
2.糸の上下位置を決める
表面から穴を通した糸(図の赤糸)とウラ面から通そうとする糸(図の青糸)の上下の位置関係は毎度同じにするようにします。
ウラ面から縫い穴を通そうとする糸(青糸)は先に穴を通した糸(赤糸)の下の位置になるように縫い穴に通します。
表現を変えると、先に縫い穴を通した糸(赤糸)は青糸に絡まないように上に位置するように遠ざけておきます。
3.糸を引き締める
表面とウラ面からそれぞれ糸を通した後、糸を両手で引き締めます。
このとき、革に対して垂直に、かつ、両手の力加減が同じくらいになるように引っ張ります。
この1~3の作業を意識的に繰り返せば、毎度同じパターンで縫うことが出来ます。
この方法で縫った場合の実際の糸目
今回図解した「最初の針は表面から刺して、奥から手前に縫い進める」方法での実際の縫い目は、
表面はこんな感じになりました。
一方で、ウラ面はこんな感じになりました。
ぜひ、試してみてください。
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。
追記:他の3つのバージョンも図解していますので、参考にどうぞ
また、縫い方の種類に「拝み合わせ縫い」という方法もあります。以下の記事にその方法を紹介していますので、興味のある方はどうぞ。
他に、縫い方の種類に「クロスステッチ」という方法もあります。以下の記事にその方法を紹介していますので、興味のある方はどうぞ。
目からウロコ・・・
非常にわかりやすく、タメになる内容満載ですね。初めて半年の初心者ですが、このHP見る度に なるほど、なるほど・・・これなら、私にま作れんぢゃね! と、勘違いしてしまいますw
これからも楽しみにしています^ ^
かぶ三太郎さん、コメントありがとうございます。励みになります。
私の試行錯誤が役に立っているようでうれしいです。これからもブログがんばっていきます。