二つ折りレザー財布の作り方(L字型ファスナーと布地張り)型紙付き

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L字型ファスナー型二つ折り財布の作りかた

エン

試作品も作り終えたし、いよいよ二つ折り財布の本番にチャレンジしよう。

ココ

試作品つくりで学んだ反省点を活かしましょう。

ユキ

革財布を手作りできたら自慢できるね。


こんにちは。みどりです。
今回は布地を張った二つ折り財布を作りました。
 
 
「革財布をつくるのって、レザークラフトをするにあたってのちょっとした目標なんだよね。」
 
「なんか難しそうだし、市販品は高価だし、そんな革財布をつくれるようになったらいいなってずっと思ってたから、今回勇気をだしてチャレンジしてみるわ。」
 
「うまく作れないかもしれないけど、まぁ趣味だから(魔法の言葉)」
 
 
 
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
 
無料型紙を記事の最後に載せています。興味があればどうぞ。
 
 
※今回は大作なので製作前に試作品を作って、反省点を洗い出しています。
 
試作品を作ったときの記事も参考にどうぞ。
前回反省の要点
「試作品を作って、下記の反省点がわかったから、これをふまえてチャレンジします。」
 

○ 財布中央部分の幅が13mmではうまくいかないので改良する。

 

○ カード収納部分の深さは44mmではうまくいかないので改良する。

 

○ カード収納部分の上部を縫うときなど、二重に縫う部分があるときは長めに糸を用意する。

 

○ カード収納部分の裏はナイロン生地だけでは強度不足なので裏に革を貼る。

 

○ 革を3枚重ねる部分が発生しない設計に改良する。

 

○ ナイロン生地は切りっぱなしでははく、裏に折り返してから貼る。

 

○ ファスナーをコインポケットの下側ギリギリに縫い付けるとうまくいかないので、位置を調整する。

 

上記の反省を踏まえて作ったこれが今回の完成品です。

手作り革財布 外観1

「紫色の財布です。前までは赤色が好きだったんだけど、最近は紫色もいいなって思うようになったので、チョイスしました。」

 

「ちなみに、色彩心理学では紫色は想像力をかきたて、感性を豊かにする色だそうです。うん、私の感性が豊かになってるってことだね。ってことにします。他にも意味はあるみたい。」

 

革製の布地張りの二つ折り財布を手作りする

 
フラップを開いたときの内部の様子です。
 
「ファスナーの金属取っ手が丸っこくてかわいい。って、おもったけど、あとあとこの子が、ある問題を引き起こします。」
 

制作意図

この財布は以下の機能を持つように作りました。

○ カードが4枚収納できる

 

○ コインポケットの開閉部分はL字ファスナー形

 

○ 紙幣収納部分は仕切りをつけて2区画

 

○ 内側にナイロン生地を使うことで薄い財布にする

 

○ カバンの中で開かないようにフラップをつける

「今使っている長財布がデカイなって思っているので、小さい財布を作りたかったです。」

「でも、最低限の便利さは欲しかったので上記の機能をつけることにしました。」

 

反省

実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
 
ファスナーの取り付け位置が下過ぎた
 
「前回反省点にも上がったけど、ファスナーを革の下端に近い位置にしたら、ファスナーの厚みが邪魔して、ファスナーを挟み込む予定の革と革を張り合わせることが出来なかったよ。」
 
「仕方ないので、ファスナーを見えなくするために急遽、革の部品を追加してしのぐことにした。この部分はもう少し調整が必要だね。」
 
 
革の端と縫い穴の距離を3mmにしたが、もう少し距離があったほうがよかった。
 
「ナイロン生地を挟み込んだ2枚の革のコバをきれいにするためには、3mmだとぎりぎりだった。」
 
「というか、一部では足りなくてナイロン生地が見えてしまっている部分もあった。」
 
「まぁ、それはナイロン生地のとりつけが予定より端側にずれてたのだろうけど、どちらにしろ、もう少し距離は欲しいね。」
 
 
ファスナーの取っ手を金属製にしたら、中で取っ手が革を傷つけている。革製の取っ手に付け替えたい。
 
「この取っ手は丸くてかわいいなって思ったんだけど、腐っても金属だもの、革より固いね。そりゃ革が傷つくわ。盲点だった。」
 
 
フラップのマグネットが強力すぎるのであけずらい。もう少し磁力の弱いものにすればよかった。
 
「力のある人なら問題ないのだろうけど、あけにくい。サッとあけられない。レジ前でモタモタする人になりました。ごめんなさい。」
 

追記:使用して1年経過後の状態

作ってから1年使い続けました。さて、どんな状態になっているでしょうか?
 
これが、1年後の状態です。
使用後1年0
「とくに支障もなく普通に使えていますよ。糸が切れたり、ボロボロになったりすることないです。」
 
 
 
ただ、2点気になる点が出てきました。
 
1点目:閉じたときに内側のカードがあたる部分がこすれてきている
 
「くっきりと線がみえるようになりました。これは設計上の問題かな。」
使用後1年
 
 
2点目:鳥のイラストの刻印が薄くなってきている
 
「押しつけかたが甘かったのか、使用した革の性質か、はたまたカードを出し入れする部分のせいか、ちょっと原因はわからないけど、刻印が薄くなっちゃった。ちょっと悲しいな。」
使用後1年2
 
「なんだかんだいっても、愛着があるのでまだまだ使うぞ~」
 

型紙

試作品の反省を踏まえて以下のように改良した型紙をつかいました。
 
※製作過程では型紙に載っていないことも行っていますのでイメージとしてご覧ください。
 
(記事の最後に載せている型紙では修正しています。)
 
 
 
カード入れ部分とコインポケットのマチ部分です。
二つ折り財布型紙1
 
 
 
 
コインポケットの台座部分、表革部分と布地部分です。
 
「反省であげたけど、ファスナー取り付け位置はまだ調整が必要だな」
 
「コインポケット台座の側面は作っている途中で、このままだと革が3枚重なるから端を6mm程カットすることにしたよ。」
二つ折り財布型紙2
 
 
 
内側パーツ部分と補強用に裏に貼る革部分です
二つ折り財布型紙3
 
 
 
紙幣収納パーツ(中仕切り)です。
 
内側パーツより横の長さを少し大きくしてあります。
二つ折り財布型紙4
 
 
外側革パーツの革用です。
 
紙幣収納パーツより横の長さを少し大きくしてあります。
二つ折り財布型紙5
 
 
外側革パーツのナイロン生地用です
 
端を折りかえしたときに外側革パーツと同じ大きさにしております。
二つ折り財布型紙6
 

構造と工程の説明

財布は構造が少し複雑なので、詳しい製作過程を紹介する前に簡単に構造と工程を説明します。
 
「財布の各部の正式名称ってわからないね。とりあえず勝手に名づけようっと」
 

今回作った財布の構造は以下の4個のパーツで構成しています。

①内側パーツ
 
 財布の最も内側に位置していて、コインポケットとカードいれを配置したパーツです。
 
 
 
②紙幣収納パーツ
 
 紙幣収納部分を2区画にわけるための中仕切り用パーツです。
 
 
 
③外側革パーツ
 
 財布の最も外側の革にあたるパーツです。
 
 
 
④フラップパーツ
 
 財布を閉じるためのマグネットホックを取り付けるパーツです。
 
 

製作過程は以下の6つの工程になります。

Ⅰ.部品づくり

はじめに、以下のイラストに示すような革と布地の部品をつくります。

自作二つ折りザイフの構造

 
Ⅱ.内側パーツ作り
次に、内側パーツをつくります。
 
 [ 内側パーツの台座 ] の右側に [ コインポケット部分 ] と左側に [ カード入れ部分 ] を作ります。
 
「作りはじめですぐだけど、今作の最大の難所だった。なぜ自分はL字型ファスナーにしたんだろうって少し後悔したよ。」
 
「でも、ここを乗り切ると後は気持ち的に余裕、余裕ってなった。成長したな自分。」
 
 
Ⅲ.紙幣収納パーツ(中仕切り)作り
紙幣収納部分を2区画に分けるためのに、[ 中仕切りパーツ ]をつくります。
 
 
Ⅳ.外側革パーツ作り
財布を包み込むために、[ 外側革パーツ ]を作ります。
 
※外側革パーツのウラ面を見せないようにするために、同サイズの布地を内張りします。
 
 
Ⅴ.フラップパーツ作り
財布を閉じるために、マグネットフックを用いた[ フラップパーツ ]を作ります。
 
「途中で思いついたパーツなので、型紙なしのアドリブで作ったよ。案外ちゃんとした形になってよかった。」
 
 
Ⅵ.全パーツ組み立て
Ⅱ~Ⅴのパーツを縫って組み立てます。
 
「財布の見栄えを左右する大事な工程。縫い目がきれいになるようにとても気をつけたよ。」
 
 

製作過程Ⅰ.部品作り

初めに、材料を揃えます。
 
革A3サイズ:ネットショップ(グッドレザー)

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ナイロン生地:手芸店
14cmファスナー:手芸店
麻糸:手芸店
マグネットホック:手芸店
 
 
「今回はじめて革専門のネットショップで買ってみた。いろいろな店をみたけど、結局グッドレザーってショップで購入したよ。」
 
「染料染めの厚さ1.5mmくらいの革を探したときに、ココが一番探しやすかったんだよね。」
 
「到着した革もいい状態だったし、また購入するときもお願いしたいなって思う。」
手作り革財布の材料
 
上記の材料を使って必要な部品を切り出していきます。
 
まず、革に型紙を転写します。このとき、革に縫い穴の印もつけます。
縫い穴の印をつける
 
ちなみに、型紙を革に転写するときに私は磁石で型紙を固定しながら行っています。
 
詳しい方法は以下の記事をご覧ください。
 
「私は手が小さいのでズレないように型紙を押さえるのが大変だったけど、磁石で固定すると、左手で押さえながらズレる事を心配しなくていいのですごく楽だよ。」
ユキ
 
次に、革を切り出す前にウラ面に仕上げ剤(トコノール)を塗ります
 
「財布が完成したときには、ほとんどの革はウラ面が見えることは無いけど、強度アップのためにやっておこうっと。」
ウラ面処理をする
 
そして、別たちを用いて切り出していきます
革に型紙を転写
 
 
ナイロン製の生地は型紙をあてて、そのままデザインナイフで切り出しました。
 
「革と違ってナイロン生地はそのままデザインナイフで切れるので、型紙を転写する手間を省略できたよ」
ナイロン生地をきる
 
 
試作品の反省として、ナイロン生地は端がほつれてくる点が挙がったから、端を折り返します。
 
「当初はアイロンで折り返そうと思ったんだけど、うまく折り目がつかなかった・・・。」
 
「仕方ないので、試しにスティックのりを使ったら、これが、予想外にうまく接着できたよ。付箋紙みたいに接着した部分をはがそうと思えば出来るとこも便利。」
ナイロン生地の端処理
 
のりを塗った後は乾くまで磁石で固定しました。
のりが乾くまで待つ
 
 
ロゴをいれました
 
「せっかく作るんだから、やっぱり自分のロゴを入れたいよね。これだけで作品への愛着は倍増だよ。」
ロゴをいれる
 
ちなみに、ロゴの作り方に興味がある方は次の記事を参考にどうぞ。
 
切り出した革と端を処理したナイロン生地のパーツが出来上がりました。
 
※フラップは写真撮影後に湧いたアイディアなので、パーツが写真に写っていません。
組み立て前のすべてのパーツ
 
 

Ⅱ.内側パーツ作り

①コインポケット部分作り

コインポケット部分の部品をつくる

初めに、コインポケット用に以下の部品を手元に集めます
 
コインポケット台座
マチ2枚
表革
内張り用ナイロン生地
ファスナー
コインポケットのパーツ
 
 
では、作っていきます。
 
まず、革同士を張り合わせる部分は、そのままでは厚くなるので
 
後ろ側の端をうすく削り落としていきます
 
「最初はスッスッと切り落とせるんだけど、だんだん別たちの切れ味が悪くなってくるんだよね。」
 
「そんなときは別たちを革砥にこすり付けて切れ味を戻しているよ。」
 
「革砥だと砥石で研ぎなおすより簡単に切れ味が戻るのがいいね。一回使うと手放せなくなったよ。」
裏を薄くする
 
※革砥については、以下の記事も参考にどうぞ。
 
 
 
側面の革が3枚重なる部分は中央の一枚の端を6mmほど切り落としておきます。
 
「革が3枚重なると、最後のコバ処理のときに、きれいにできないんだよね。だからなるべく2枚重ねで済むようにしたいな。」
 
側面部分
 
※型紙作成時点では考えていなかったアドリブ作業です。
台座部分の側面は切り落とす
 
こうすることで革が3枚重ならないようにします。
 
「ふっと思いついたアイディアだけど、なんかうまくいきそう」
2枚を重ね合わせる
 
 
マチの上端のコバを磨きます。
 
この部分は縫った後では処理できないでこの段階で磨いておきます。
 
「あまり手を汚したくないから、トコノールは耳かきですくって革にのせよっと。耳かきの形状がちょうどいいんだよね。」
端を磨く
 
前処理が終わった後のパーツです
コインポケットパーツ
 

コインポケット部分の組み立て

いよいよ、先ほどの部品を組み立ててコインポケット部分を仕上げます
 
ちなみに完成形は、下記の写真のようになります。
 
机面から順に、
 
内側パーツの台座(ナイロン生地)にコインポケット台座、マチ、ファスナー、表革
 
の順番になるように組み立ててあります。
内側パーツにコインポケットをつける