レザーカービング に 初心者 が挑戦 ~前編:レンガが重宝した~

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レザーカービング を教本通りにやってみよう

ユキ

レザーカービング を自己流でやってもうまくいかないから、基礎から学びたいな

ココ

教本を一つ買って、その通りに実践してみましょう

エン

と言いつつも、創意工夫はしようぜ

こんにちは。みどりです。
今回は革に紋様を彫る『 レザーカービング 』に挑戦しました。
基礎から学びたかったので、教本を見ながら実践しています。ついでに染色も行っています。
この実践で学んだ反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。

ちなみに、使用した教本は『男の革小物 レザーカービング 編』になります。
この本を選んだ理由は、レザーカービング の種類である唐草模様、シェリダン、スタンピング、そして、フィギュアカービングの方法が写真入りで解説してあったので、手持ちの刻印を用いて真似できそうと思ったことと、染色の方法が4パターン紹介されていたことが参考になると思ったからです。

使用した刻印はネットショップで安くワンセットで購入したものです。
「レザークラフトを始めたころにカービングもやりたいって思ったので、とりあえず束で買っておいたよ。正直、全部は使わなかったし、品質の良しあしも分からなかったけど、カービングをやりたいと思ったときに手元に道具があるのは助かるわ。(すぐ熱意が冷めるからな~)」

最終的には、写真のようなペン立てに仕立てました。

拝み合わせ縫いで仕上げたペンスタンド
レザーカービング を施した革を拝み合わせ縫いでペン立てに仕立てた


今回は内容が多いので、記事を二つに分けて前編・後編としています。
前編:基本の①『唐草模様』に初挑戦したときと、②同じ模様をレンガを下敷きとして再挑戦したときの記録です。

後編:③刻印を打刻する『スタンピング』と、④鳥の羽の写真を見ながら『フィギアカービング』に挑戦、そして⑤オリジナルのミニバラを作成したときの記録です。ついでにカービングを施した5枚の小片を『拝み合わせ縫い技法』を用いて「ペン立て」に仕上げた様子も紹介します。

この記事は前篇である『唐草模様』2回分の挑戦記録です。


実は、 レザーカービング は全くの初挑戦ではないです。
以前にチェストベルトを作った際に、 レザーカービング に挑戦しています。

しかし、自己流だったせいか、満足のいく出来栄えにはならなかったです。その反省から、一度しっかり基礎を学びたいなと思ったので、今回は教本を見ながら学習しようとおもいました。

初めて、 レザーカービング を行ったときの様子を記録した記事です。興味のある方はどうぞ。

レザーカービング と 染色 の反省

初めて レザーカービング と染色をしたときの反省

~ レザーカービング ~
○ 伸び止めシートの代用品として養生テープを使ったら、革に粘着物が残ってしまった。
○ 絵柄を転写する方法としてカーボン紙は革に黒い汚れが残るのでよくなかった。
○ 絵柄が小さくて、カービングが非常に難しかった。
○ 刻印を打つときに、もっと深く打ったほうが良かった。
~ 染色 ~
○ 染色する際に、はみ出して塗らないようにする。
○ 染色はバネホックを取り付けたり、パーツを切り出す前に行ったほうが良かった
○ アンティックダイを塗る前のレザーコートはしっかりと塗っておけばよかった

前編での反省

○ 図案はトレーシングペーパーで写すのではなく、パソコンに取り込んでコピー用紙に印刷したほうが楽だった
○ 図案の大きさは、刻印の大きさを考慮して決める
○ スーベルカッターは使用前に革砥だけではなく砥石でも研いでおけばよかった
〇 スーベルカッターの刃を研ぐときに水砥石で研ぐことは今後はしないでおく(研げないことはないが。)
○ 伸び止めシートは養生テープとマスキングテープで代用できた
○ 革の下にレンガを敷いたおかげで打刻を深くできたうえに打刻音が小さくなった
○ 刻印を打つときは、沈める淵を間違わないように図案上の陰影をイメージする(あらかじめ図案に陰影を書いておいた方がやりやすい)
○ 刻印を打ち込むときは、刻印が沈む角度に気を付ける
〇 陰影をつけるために背景を染色するときは赤色だと不十分だった
〇 アンティックダイで染める部分は、溝を深く狭くするイメージで刻印を打つ

スーベルカッターの切れ味を試す

彫る前に革に切り込みを入れる道具である『スーベルカッター』の準備をします。

とりあえず、買ったばかりで手入れをしていない状態の切れ味をみたくて、そのまま乾いた状態の革をカットしてみました。
「革が切れているような気もするけど、ひっかかる感触もするなぁ」

購入直後のカッティング
買ったばかりの状態のスーベルカッターで乾いた革をカット

続いて、濡れた革をカットした場合との違いも知りたいので、まだ手入れをしていない状態のスーベルカッターで濡らした革をカットしてみました。
「教本の通りに、たしかに濡れた状態のほうがカットしやすい感じがするなぁ」

塗れた革をカットする
水を含ませたスポンジで濡らした革をカット

手入れした後の切れ味を知りたいので、革砥にスーベルカッターをこすりつけて切れ味を上げてから濡れた革をカットしてみました。
「革砥にこする前に比べて、すっと刃が入る感じがするなぁ」
「教本では、オイルストーンで研いでから使用すると書いてあったけど、この感じなら革砥だけでもいけるんじゃないかなぁ。オイルストーン持ってないし。」

革砥で手入れしたとのカッターでカット
革砥で手入れした後のスーベルカッターでカット

それぞれの切れ味をカット跡で比較してみます。
下の写真の右の切れ目が、買ったばかりで手入れをしていないスーベルカッターで乾いた革をカットした跡です。
中央の切れ目が、革を濡らしてからカットした跡です。そして、左の切れ目が革砥で切れ味を上げたスーベルカッターで濡らした革をカットした跡です。

「右の乾いた革をカットした跡は、切れ込みが浅いな。それに比べて、中央の濡らした場合には切れ込みが深くなってる。だけど、切れ込みの淵が引きつってるね。」

「革砥で手入れしたあとの左の切れ込みは、深く切れているし、淵のひきつりもないな。これならレザーカービングが楽にできそう。さらに砥石で研いだらもっと深い切れ目になるのかも。」
といことで、スーベルカッターは手入れしてから、濡れた革に対して使おうと思います。

スーベルカッターの切れ味の比較
切れ味の比較(左:革砥で手入れ後、中央:濡れた革、右:乾いた革)

前編①:唐草模様に初挑戦

それでは、初めて唐草模様のレザーカービングを教本に従って実践していきます。
今回は厚さ4mmのヌメ革を用意しました。
「これだけ厚ければ、刻印を思いっきり強く打っても大丈夫でしょう。」

図案の転写

はじめに、教本の図案を革に転写するために、まずはトレーシングペーパーを教本の上に置いて図案をなぞって写します。
「以前に、トレーシングペーパーではなくてカーボン紙で代用したら、革に写す際にカーボンが革に残って汚くなったので、素直に教本に従ってトレーシングペーパーを使おう。」

教本から図案の転写
教本の図案をトレーシングペーパーに写す

図案を革に転写します。
濡らした革の上に図案を写したトレーシングペーパーをおいてから、その図案の線を目打ちでなぞって図案を革に写します。
「・・・。面倒だな。図案をパソコンに取り込んで、コピー用紙に印刷したらいいのに。そしたら、トレーシングペーパー要らないし、図案の線をなぞるのも一回で済むのに。(最初の段階から教本から逸れて自己流でやりたい感じ・・・)」

革に図案を転写
図案を革に転写

最後に、転写した図案に書き漏れた線がないかを教本と見比べてチェックします。
「微妙に違う気もするけど、まぁ大丈夫でしょう。」

教本との図案の比較
転写した図案と教本の図案との照らし合わせ

転写した線に切れ込みをいれる

革砥でこすったスーベルカッターを用いて、転写した線をなぞって切りれ込みを入れていきます。

まずは、唐草模様のアウトラインを真っ直ぐカットします。
「教本では、定規を当ててカットするとあったけど、難しかったのでフリーハンドでカットしたよ。(また、教本から逸れている・・・。)」

線のカッティング
図案のアウトラインをカッティング

次に、唐草模様をカッティングしていきます。
教本ではカットの順番があるそうで、フラワー、リーフ、そして、ペダルの順でカットするそうです。
「メインにした模様を最初にカットすることで、メインの存在感がでるらしい。へ~、適当にカットするわけではないんだ。ところで、ペタルってなんだろう?図案の渦巻きのことかなぁ」

唐草模様の線をカッティング
唐草模様の線をカッティング

全ての線をカットし終わったところです。
「なんか、線がガタガタしている・・・。心に迷いがあるから?」
「いや、それもあるけど、刃の切れ味が曲線を切るには鈍いのではないだろうか。やっぱり、革砥だけでなく砥石で研いでから使うんだったな。」

図案の線をカットしおわったところ
図案の線をカットし終わった段階

刻印を打って陰影を表現する

線のカットがおわったので、次は刻印を打って革の一部を沈ませることで陰影を表現します。

と、その前に、教本では革の伸びを防ぐために裏面に「伸び止めシート」を貼る必要があると書いていました。
「・・・。用意したものって伸び止めシートじゃなくて、養生テープだよね。」
「代用できるものは代用品で済ませてしまおう!って主義です。(またまた、教本から逸れている・・・。)」

ただ、養生テープを革の裏に直接貼ると革に粘着物が残って残念な思いをしたから、養生テープと革の間にマスキングテープを貼っておきます。

裏に伸び止めシートを貼る
革の裏にマスキングテープと養生テープを貼る

準備もできたので、刻印を打って、陰影をつけていきます。
使用した刻印は以下のものです。

  • 立体感を出す打刻面がツルツルの『べベラ』(型番:Z-B197)
  • 背景を網掛け模様にする『バックグランド』(型番:Z-A104)
  • 放射状の葉脈をあしらう『カモフラージュ』(型番:Z-C432)
  • 面を丸く押しつぶす『ペアーシェーダー』(型番:Z-P206)
  • 葉の谷間を深くする『ベンナー』(型番:Z-V407)
  • V字型の葉脈をあしらう『ミュールフット』(型番:Z-U853)
  • 円形の花芯をあしらう『シーダー』(型番:Z-C705)

全部ワンセットで安く買ったものの内の一部です。

それでは、打刻していきます。
はじめに、アウトラインの淵を打刻面がツルツルのべベラ(型番:Z-B197)という刻印を用いて沈ませていきます。
「教本によると、浮き上がらせたい淵を手前に置いて、刻印を垂直に立てながらハンマーで打つとのこと。でも、刻印がフラフラするし、淵からもずれやすくて、難しいなぁ。」
「ちなみにハンマーは100円グッズの代物です。教本で紹介されている円筒形の【ラウンドモウル】(¥6090~)とかは金銭的に手がだせないな。とりあえず、100円ハンマーやってみてみよう。」

アウトラインを沈ませる
べベラでアウトラインの淵を沈ませる

次に、内部の図案の陰影をべベラを用いてつけます
「教本によると、上になる線から打ち進めて、下になる線は後から打つとのこと。???。ちょっとよくわからないです。上?下?とりあえず、それっぽく打っていこうか。やってくうちに分かるかもしれないし。」
「それにしても、陰影をつけるためには淵のどちら側を沈ませたらいいかを迷うな。図案をみてものっぺりしていてわかりずらいし。始める前に立体感をイメージして図案にメモを書き込んでおけばよかったな。」

絵柄の淵を沈ませる
図案に陰影をつける

次に、背景となる部分に網掛けの模様をいれるためにバックグランド(型番: Z-A104 )という刻印を打ちます。
「刻印が小さいためか、これは深く打ち込めるな。ただ、端の部分がむずかしいな。」

バックグランドをいれる
背景を網掛け模様にする

次に、カモフラージュ (型番:Z-C432)という刻印を打って葉の葉脈を表現していきます。
「渦巻きのところを曲線に合わせながら等間隔になるように打っていくよ。・・・なんか、刻印の端っこだけが強く打ち込まれているように思えるなぁ。刻印が沈む角度が問題なのかなぁ。」

葉脈をつける
葉脈をつける

続いて同じカモフラージュで花弁の繊維を表現します。
「この部分は簡単そうに思えたけど、やってみたらなんか綺麗じゃないなぁ。放射線状の向きがそろっていないのかなあ。」

花弁をつける
花弁を立体的にする

次に、ペアーシェーダー (型番: Z-P206 )という刻印を打って窪みをつけます
「うっすらとしか窪まなかったけど、多少陰影がついたかな。」

立体感をだす
立体感をだす

次に、三日月状のベンナー(型番:Z-V407)という刻印の半分を使って葉に葉脈をあしらいます。
「刻印の半分を使うために、傾けながら同じ角度で連続して打つのはむずかしいなぁ。」

葉脈をつける
葉脈をつける

続いて、葉と葉の間の谷間を同じベンナーで打つこと(ストップ)で葉の重なりを強調します。
「ラインの終点にこのストップをいれると全体が引き締まるとのこと。」

ストップを打つ
ストップをつける

次に、ミュールフット(型番:Z-U853)という刻印を先ほどつけたストップの後ろに打って流れを表現します。
「ストップの後ろにミュールフットを打つことで模様の流れをつけることができるとのこと。が、めっちゃ難しいぞ。教本では、刻印を徐々に倒しながら柄を小さく打っていくとなっているけどできないなぁ。同じ様にしか打てない。」
「それに、教本のようなエッジのきいた打刻跡にならないなぁ。刻印自体をよく見ると教本のような尖った感じになってないし、う~ん、安い刻印だからかなぁ(腕前のことは棚上げしておこう。。。)」

ミュールフットを打つ

気を取り直して、シーダー(型番:Z-C705)という刻印で花の芯を表現します。
「これも簡単そうに見えたけど、丸が重ならないようにしながら、余計な空白をつくらないようにバランスを見ながら打つのは難しいなぁ。そもそもの図案の段階でうまく丸が収まる様に設計しておけばいいのかな。」

最後にスーベルカッターで飾りとしてのカットを入れていきます。
「刃先を持ち上げながら引き抜くフェードアウトとかできるともっと綺麗にみえるんだろうな。」

とりあえず、打刻の完成です。
「四苦八苦してなんとか形になった。ぱっと見はそれっぽい出来です。・・・。よく見ると粗がいっぱいだけど・・・」
「まぁ、最初にしたらいい出来でしょう。(頑張った自分を褒めておいて、次への活力にしよう。)」

打刻完成
打刻完成

染色で立体感を出す

教本では、刻印で網掛け模様にした背景に染色を施すことで図案をさらに際立たせる手順になっていたので、染色も行いました。
「教本では『茶色』を使用しているけど、手元にはクラフト染料の『赤』しかない・・・。茶色を買ってくるまでに熱意が冷めちゃいそうだなぁ。うん、赤色で代用しよう!(鉄は熱いうちに打て!)」

クラフト染料で染める
背景を染める

クラフト染料が乾いたら、防染剤である『レザーコート』を布にしみこませて、塗りつけます
初めて染色を行ったときは、この段階のレザーコートの塗りが不十分だったせいか、この後の工程でアンティックダイを塗ったときに余計なところにアンティックダイが浸み込んでしまったので、今回はレザーコートをしっかりと塗ります。