スクリューポンチ を レザークラフト で使う【 騒音対策 】
目次
野中製作所 スクリューポンチ の使い心地
スクリューポンチを使ってみたよ。革にとても楽に穴があけられて便利だね。
本当ね。押すだけで綺麗に穴が開くわ。それに音も出ないから騒音対策としていいわね。
よ~し、これで朝早くや夜遅くでも気兼ねなく穴を開けまくるぞ!!
こんにちは。みどりです。
今回のレザークラフトは、野中製作所が製造している穴あけ器具である『 スクリューポンチ 』を紹介します。
基本の使い方の他に厚さ4mmのヌメ革への穴あけ方法、そしてギボシとバネホックへの利用方法をまとめましたので、読んだ方の参考になれば幸いです。
外部リンク
株式会社 野中製作所
http://www.screwpunch.jp/index.html
「公式の使い方を知りたくて野中製作所のホームページをみたら、スクリューポンチだけを製造している会社のようだね。いい商品だから今後も頑張ってほしいな。」
スクリューポンチは革に刃を押し当てて押すだけで、刃先が回転して革を切りこみながら沈みこむために軽い力で穴があけられます。通常の穴あけポンチの様にハンマーは不要で、音も出ないです。
本体と3mm刃の商品のほかに、替刃10個がついたセット品も販売されています。
「使ってみると、驚くほど力が要らないのに綺麗に穴が開くから楽しくなっちゃうなぁ。それに、ハンマーを打ち付けるような大きな音が出ないのが本当にいいね。レザークラフトを行うのは朝早くか、夜だから音が気になってたんだよね。」
前回作ったリュック用のチェストベルトにスクリューポンチを利用しました。
本番の革に対しても便利だったのですが、その前のフェルトで作る試作品の作りのときに大活躍しました。
「ベルトの試作品って、いろんなサイズの穴をいろいろな場所に開けて試したいんだけど、通常のポンチとハンマーだと面倒なんだよね。気分的にハンマー使うのって大仕事な感じ。でも、スクリューポンチ だと押すだけでいいから心理的にも楽だったわ。いっぱいプスプスあけちゃう。」
ちなみに、完成したチェストベルトの作り方は以下の記事にまとめましたので、興味のある方はあわせてどうぞ。
関連記事>>>後付けできる革製 チェストベルト の作り方~型紙公開~
スクリューポンチ の使い方
スクリューポンチ の基本の使い方を説明します。
穴あけ 方法
まずは、刃を革に垂直に当てます。
そして、押します。
そうすると、先端が回転しながら革に沈み込んでいきます。
これで刃が裏まで到達したら、穴あけ完了です。
ただし、注意点があります。
穴をあける革は手で押さえて固定する必要があります。
手で押さえないでスクリューポンチを押し込むと、革のほうが回転します。
「初めて使ったときに試し打ちとしてA4サイズの革の端で使ってみたんだけど、革を押さえないで スクリューポンチ を押し込んだら、回転した革が近くの物を机から弾き飛ばしていったね。想定していなかったからびっくりしたよ。」
目詰まり 解消方法
切り取った革が先端に詰まったときは、『歯間ブラシ』で押し出します。
「適度な強度と柔らかさがちょうどよかったな。とくに、1mm刃の穴のサイズにも合うのがいいね。」
使い始めの頃は目打ちや針で押し出していましたが、メーカーHPの注意書きに、
『目打ちなどの金属製のもの、硬いものは刃を傷める原因となりますので、絶対にご使用にならないでください。』
と記載されていました。
「早く言ってよ~。知らないから、やっぱり手元にある目打ちを使うのが人間じゃないか。まだ刃が欠ける前に知ってよかった。」
替刃 の交換方法
刃を交換する場合は、刃先を上にした状態で
ナット(ネジ、ダイヤル、チャックとも呼ばれる)を反時計回りに回転させて緩めます。
次に、刃を抜き取り、新たに使用する刃と交換します。
最後に、ナットを時計回りに回転させて強く締めます。
4mm厚の ヌメ革 への穴あけ
実際に、革に対して スクリューポンチ を使うと1mmや2mmの革は簡単に穴があけられます。
しかし、より厚い4mmの革に使うにはコツがあります。
4mm厚の革に使う際は、以下の写真の様に、
まずは、通常通り手で押さえた革にスクリューポンチの刃を垂直に押します。
(この段階ではまだ刃が裏まで到達していないです。)
次に、押している手の力を少し抜いて、スクリューポンチ自体が回転しながら上に上がるのを待ちます。
そして、再び押して刃を沈み込ませます。
この動作を数回繰り返して、刃を裏面まで到達させます。
「私は10回くらい、押して・手を離してを繰り返したかな。手を離しても刃は革に刺さったままだから、ゆっくり作業できたよ。ハンマーだと1回目で打ち抜けないと、すぐにポンチが革から離れてしまうし、やり直すにしてもピッタリ同じ位置に合わせるのが難しくて、どうしてもズレたポンチの円が革についてしまうのが嫌だったんだよなぁ」
ただし注意点として、手の力を緩めてスクリューポンチが上に上がる段階で、
自然に上がるのを待たないで力をかけて上に持ち上げると、ナットが緩んで刃が外れます。
ギボシとバネホックへの利用
続いて、実際にスクリューポンチで開けた穴の利用方法を紹介します。
各種サイズのギボシとバネホックを取り付けるための穴サイズを2mm厚のヌメ革を用いて調べました。
*製品によって多少のサイズのバラツキはあると思うので目安としてご覧ください。
「金具を使うたびに毎回サイズを測るのが面倒になってきたから、この機に調べてまとめておこうとおもったよ。一度まとめておけば、あとはそれを見れば済むから楽になるはず。」
ギボシの穴サイズ
まずはギボシを利用するときの穴のサイズを調べてみました。
① 5mm頭ギボシ を用いるときに必要な穴サイズは、
ギボシの足を通すためには 2mm 、
首を通すためには 4mm の穴を開けるとよかったです。
(首の穴には頭を通すために穴の端に切れ込みを入れてあります。)
「この5mm頭ギボシは東急ハンズで買ったもので、ラベルには『極小』としか書いてなかったから測ってみたら5mmだったわ。」
② 6mm頭ギボシ を用いるときに必要な穴サイズは、
ギボシの足を通すためには 2.5mm 、
首を通すためには 4.5mm の穴を開けるとよかったです。
「この6mm頭ギボシはネット上で80個入りで安くかったものだよ。」
③ 7mm頭ギボシ を用いるときに必要な穴サイズは、
ギボシの足を通すためには 2.5mm 、
首を通すためには 5mm の穴を開けるとよかったです。
「これまた東急ハンズで買ったものだよ。表記は『中』だったわ。」
バネホックの穴サイズ
次に、2番と5番サイズのバネホックを利用するときの穴サイズを調べました。
① 2番のバネホック を用いるときに必要な穴サイズは、
バネホックの足を通すためには 2.5mm 、
バネを通すためには 4mm の穴を開けるとよかったです。
「これはSEIWA社製のものだよ。」
② 5番のバネホック を用いるときに必要な穴サイズは、
バネホックの足を通すためには 3mm 、
バネを通すためには 5mm の穴を開けるとよかったです。
「これもSEIWA社製のものだよ。バネホックは打ち具の形状との相性があるから同じメーカーで統一してるよ。」
スクリューポンチ の保管方法
スクリューポンチと替刃の保管方法も紹介します。
100円グッズの『No.1348 SIKIEI 15』がちょうどいい感じに収納できました。
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。