【打ち具不要】革にスナップボタンを縫いつける方法

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スナップボタンを綺麗にとりつけたい

ユキ

布小物によくつかう「スナップボタン」って革にはどうやって取り付けたらよいのかしら

エン

何も考えずに、縫い付けたら裏側の糸目がグチャグチャになったぜ。

ココ

裏から見てもオシャレな糸目に縫うことが出来る方法を考えましょう。


こんにちは。みどりです。
今回は「スナップボタン」を革にとりつける方法をまとめました。

参考になれば幸いです。

 
 
布小物にはよくつかう「スナップボタン」ですが、
 
レザークラフトで使っている事例は見かけないですね。
 
「やっている人がいないなら、チャレンジしてみよう。」
 
ということで、挑戦してみました。
 
 
結論からいうと、
 
先に、縫い穴をあけておけば、取り付けることができました。
 
ただし、何も考えないで縫うと写真のように裏側の糸目が綺麗ではありませんでした。
糸目が綺麗ではない
 
このままでは見た目がよくないので、
 
裏側もきれいな糸目で縫い付ける方法を考えました。
 
せっかくオスパーツ・メスパーツとパーツが二つあるので縫い付け方を2パターン考えました。
 
 

まず、以下がオスパーツのとりつけで考えた
パターン1の結果です。
パターン1オモテ
 
糸目は中央から放射線状に広がるデザインです。
パターン1裏
 
 
 
次がメスパーツの取り付けで考えたパターン2の結果です
パターン2オモテ
 
糸目は「く」の字が4つできるデザインです。
パターン2裏
 
これから、この二つのパターンの縫い付け方をイラストで説明していきます。
 
 

前準備

縫い付けるための前準備を行います。
 
 
 
まずは、スナップボタンを革に固定するために
 
革の上にスナップボタンを置き、
 
金具パーツの中央の穴にマチ針を刺して固定します。
前準備1
 
次に、糸を通すための穴をあけます。
 
金具パーツの穴の中金具を挟んだ横側に目打ちを刺して、穴をあけます。
※縫うパターンによって、あける穴の数は変わります。
 
「縫い針が通るくらいの太さの穴をあけると縫い付けやすいです。」
前準備2
 
このような穴をあけます。
 
「このときに、等間隔に穴をあけることが綺麗な糸目にするためのコツです。」
前準備3
 
前準備を終えたら、いよいよスナップボタンを縫い付けていきます。
 
 

パターン1(オスパーツで実践)

これから縫い付け方をイラストで説明していきますが、
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イラストの見方としては
 
・黒い点が縫い穴
 
実線がスナップボタン取り付け側を通る糸
 
・破線が反対側を通る糸
 
明るい赤色ラインが今縫っている部分
 
・茶色ラインが縫い終わった部分
 
をあらわしています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 

まずは、パターン1の縫い付け方をオスパーツで実践します。

パターン1オモテ

パターン1裏

パターン1は前準備の段階で

中央の穴から同心円状に内側8個、外側8個で計16個の穴をあけます。

パターン1-1

 
使用する糸は針を通した方とは反対の先端を一回結んで玉止めにします。
 
 
パターン1-1:縫い始め
糸の玉止めした部分が金具で隠れるように、針を内側の右穴に金具側から刺します
パターン1-1
 
パターン1-2
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
パターン1-2
 
パターン1-3
金具側から出た針を、内側の左穴に刺します
パターン1-3
 
パターン1-4
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン1-4
 
パターン1-5
金具側から出た針を、金具と革の間を通して、次の内側の右穴に刺します。
※イラストでは、「金具の穴」の下を糸を通すように表現しています。
 
糸目をきれいにだすためのポイントは、ここで針を金具と革の間をとおすことだよ。」
 
この2~4の針の動きを残り3セット繰り返します。
パターン1-5
 
パターン1-6
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
※写真ではイラストを右に90度回転させています。
パターン1-6
 
パターン1-7
金具側から出た針を、内側の左穴に刺します。
パターン1-7
 
パターン1-8
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン1-8
 
パターン1-9
金具側から出た針を、金具と革の間を通して、次の内側の右穴に刺します。
パターン1-9
 
パターン1-10
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
※写真ではイラストを右に90度回転させています。
パターン1-10
 
パターン1-11
金具側から出た針を、内側の左穴に刺します
パターン1-11
 
パターン1-12
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン1-12
 
パターン1-13
金具側から出た針を、金具と革の間を通して、次の内側の右穴に刺します。
パターン1-13
 
パターン1-14
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
※写真ではイラストを右に90度回転させています。
パターン1-14
 
パターン1-15
金具側から出た針を、内側の左穴に刺します
パターン1-15
 
パターン1-16
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン1-16
 
 
パターン1-17:縫い終わり
一巡り穴を縫ったので縫い終わりの処理を行います。
 
まずは、金具側から出た針は、再び内側の右穴に刺し戻します。
パターン1-17
 
パターン1-18:縫い終わり
次に、裏から出た針を、外側の右穴に刺します。
パターン1-18
 
パターン1-19:糸の始末
金具側から出た針を、金具の下を通して金具の穴から引っ張ります。
「このあと糸を玉止めにしたときに、できる玉を金具の下に隠したいからだよ。」
端止め1
 
パターン1-20:糸の始末
玉止めをつくるために、糸を針に2回まきつけます。
端止め2
 
巻きつけた糸を引っ張りながら、針を引き抜きます。
端止め3
 
これで、玉止めができました。
糸の始末のために、針を刺して裏側に出します。
端止め4
 
裏側に出てきた糸を、糸切りバサミで根元からきります。
端止め6
 
パターン1の縫い方でスナップボタンを革にとりつけることができました。
 
 

パターン2(メスパーツで実践)

次は、パターン2の縫い付け方をメスパーツで実践します。

パターン2オモテ
パターン2裏
 

パターン2は前準備の段階で

中央の穴から同心円状に内側4個、外側8個で計12個の穴をあけます。
パターン2-1
 
 
 
パターン2-1:縫い始め
糸の玉止めした部分が金具で隠れるように、針を内側の穴に金具側から刺します
パターン2-2
 
パターン2-2
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
パターン2-3
 
パターン2-3
金具側から出た針を、内側の穴に刺します。
パターン2-4
 
パターン2-4
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン2-5
 
パターン2-5
金具側から出た針を、金具と革の間を通して、次の内側の穴に刺します。
※イラストでは、「金具の穴」の下を糸を通すように表現しています。
 
糸目をきれいにだすためのポイントは、ここで針を金具と革の間をとおすことだよ。」
 
この2~4の針の動きを残り3セット繰り返します。
パターン2-6
 
パターン2-6
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
(※説明イラストの向きを90度に回転させることはせずに、向き固定で説明していきます。)
パターン2-7
 
パターン2-7
金具側から出た針を、内側の穴に刺します。
パターン2-8
 
パターン2-8
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン2-9
 
パターン2-9
金具側から出た針を、金具と革の間を通して、次の内側の穴に刺します。
パターン2-10
 
パターン2-10
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
パターン2-11
 
パターン2-11
金具側から出た針を、内側の穴に刺します。
パターン2-12
 
パターン2-12
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン2-13
 
パターン2-13
金具側から出た針を、金具と革の間を通して、次の内側の穴に刺します。
パターン2-14
 
パターン2-14
裏から出た針を、今度は外側の右穴に刺します。
パターン2-15
 
パターン2-15
金具側から出た針を、内側の穴に刺します。
パターン2-16
 
パターン2-16
裏から出た針を、今度は外側の左穴に刺します。
パターン2-17
 
パターン2-17:縫い終わり
一巡り穴を縫ったので縫い終わりの処理を行います。
 
金具側から出た針を再び内側の穴に刺し戻します。
パターン2-18
 
パターン2-18:糸の始末
玉止めをつくるために、糸を針に2回まきつけます。
 
巻きつけた糸を引っ張りながら、針を引き抜きます。
端止め2-1
 
これで、玉止めができました。
 
裏側に出てきた糸を、糸切りバサミで根元からきります。
端止め2-2
 
パターン2の縫い方でスナップボタンを革にとりつけることができました。
 
 
 
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。
 
 

ちなみに、スナップボタンを使った作品を以下の記事で紹介します。興味のある方はあわせてどうぞ。

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