初心者向けリングフィットアドベンチャー用革製カバーの作り方 ~型紙付き~

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ココ

リングコントローラーの持ち手に革製カバーををつけたら、さらに気分が高ぶるでしょうね。

ユキ

せっかく作るのなら、だれでも作れるようなカタチにして、みんなで楽しめるようにしましょう。


こんにちは。みどりです。

今回は任天堂の筋肉トレーニングゲームである
 
[リング フィット アドベンチャー]のリング型コントローラーに装着する革カバーを作りました。
 
今回はレザークラフト未経験者や初心者でも作成できるように、
 
入手しやすい素材と道具で簡単に作れるようにしました。
 
ぜひ、多くの人に筋トレとレザークラフトを楽しんでもらいたいです。

これが完成品です。
リングフィットアドベンチャー用の革カバー
リング型にフィットするようなつくりにしてあります。
 
「これで、筋トレ中も革の感触が楽しめるね。」
 
 
 
余談ですが、このゲーム、すごくいいです。
 
ゲーム中にでてくる敵を倒すためには、自分自身が筋トレをするのですが、
 
筋トレ自体は運動不足のわたしにはキツイです。
 
でも、相棒のキャラクターがすごく声かけをしてくれるので、がんばれてしまいます
 
 
 
私は過去に月額8千円くらいのフィットネスジムに1年ほど通ったことがあるのですが、
 
筋力が少なかったので、専用機械でなくても自重トレーニングで十分だと判断して辞めました。
 
でもその後、家で自重トレーニングをしたかといえば、3日くらいでやらなくなってしまいました。
 
「筋トレを習慣にするのは難しいな。楽しくないし。だれも見てないし。」
 
 
そんなわたしでも、このゲームは続いています。
 
購入してから4週間たちましたが、3日に1回20分くらいの頻度で行っています。
 
「筋肉痛がなければ、毎日でもプレイしたいんだけどね。」
 
「でも不思議だよね、なんでこのゲームだと筋トレをやりたいと思うのかな?」
 
「ノリノリのテンションで運動姿勢がうまく出来ているとほめてくれるし、乱れていると指摘してくれるからかな。」
 
「ほかには、キャラクターのレベルが上がっていくし、筋トレの種類は小出しに解禁されていくから成長を感じられるからかな。」
 
「とにかく、ゲームとして楽しいな。」
 
ちなみに、プレイ中はフィットネスジム通いで学んだ以下のことを注意しながら遊んでいます。
・運動中は呼吸に注意して、吐く、吸うをしっかり行う。
・回数は10~15回で「もう出来ない」と感じる強度で行う。
・動かす筋肉を意識しながら行う。
 
すみません。熱中してしまい、レザークラフトの本題から外れてしまいました。
 
以下から、革製カバーの作り方を説明していきます。

制作意図

製作に当たっては、以下の機能を持つように作りました。
 
○ リングコントローラーにフィットした形状となること
 
○ カバーの着脱が簡単にできること
 
 
また、レザークラフト経験のない人も真似出来るように、
以下のことにも気をつけました。
 
○ 入手が簡単な素材や道具をつかうこと
 
○ 製作工程が難しくないこと 
 

反省

実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
 
○ スナップボタンの取り付け位置をもう少し内側にすればよかった。
 
「スナップボタンはカバーをリングにつけたときにフィットする位置にしたが、プレイ中にリングを握りこんでいくうちにカバー位置が少しずれるな。」
 
「握りこむことを考慮して、もう少し内側でもよかったかも。」
 
 

前準備

材料と道具

今回の革カバーは、レザークラフトの専用道具は使用せずに
 
写真のような身近で入手できる材料と道具でつくれるようにしました。
必要な道具
○材料
革(125mm×175mm)、2枚(100円ショップであるセリアで購入)
 
刺繍糸、一束 (100円ショップで購入)
 
スナップボタン、2組 (100円ショップで購入)
 
○道具
カッター
 
カッター板
 
目打ち
 
縫い針、2本(家庭用)
 
磁石、数個
 
マグネットシートを貼った金属板
 
※写真には写っていないですが、そのほかに
まち針、1本
 
糸切りバサミ
 
を使用しました。
 
「本格的なレザークラフトでは、針は先端が丸くて強度のある専用の針を使うんだけど、今回は革が薄いので家庭用でも代用できるよ。ただし、先端が尖っているので十分怪我には気をつけてね。」

 

型紙

以下の写真のような型紙で革カバーを作りました。
 
型紙は記事の最後にPDFをダウンロードできるボタンをつけているので、
 
興味のある方はそちらから保存してください。
試作品と型紙
ちなみに、写真右横の4つは試作品たちです。
 
「リングにフィットさせるのって意外と難しいんだね。」
 
「最初は単純に、四角形の革を巻きつければいいと思ったんだけど、うまくいかなかったわ。」
 
「何回か紙やフェルトで試作品をつくって、この型紙の形にたどり着いたよ。」
 

制作過程

工程の説明

今回の作業工程の流れを説明すると、以下の5工程になります。

 
工程1:型紙の準備をする
 
工程2:革に型紙を転写する
 
工程3:革を裁断する
 
工程4:縫って立体的に仕上げる
 
工程5:スナップボタンをとりつける

 

工程1:型紙の準備をする

型紙の準備をする工程を行います。
 
 
 
まずは、型紙をコピー用紙に印刷します。
 
次に、コピー用紙に印刷した型紙の輪郭をカッターでなぞって、型紙を切り出します
型紙の切り出し
 

工程2:革に型紙を転写する

革に型紙を転写する工程を行います。
 
 
 
まずは前準備として、
 
革をスベスベした面(オモテ面、銀面)を上にして、
 
マグネットシートを貼った金属板の上に置きます。
 
次に、革の上に先ほど切り出した型紙を置きます。
 
そして、型紙の上に磁石を置きます。
 
こうすることで、位置がずれないように、の金属板と上の磁石で挟んで革と型紙を固定します
 
 
いよいよ、型紙を革に転写します。
 
型紙の輪郭にそって、目打ちで軽く革を引っかきます
 
こうすることで、うっすらとした傷として型紙の輪郭が革に写ります。
 
型紙の転写
 
輪郭を写し終えたら、次は縫い穴の位置を写します。
 
型紙にある点の上から目打ちを刺して、下の革に穴をあけます。
 
こうすることで、刺し穴として縫い穴の位置が革に写ります。
縫い穴の印つけ
 

磁石を使った型紙転写の方法は以下の記事にまとめましたので、興味のある方はあわせてどうぞ。

工程3:革を裁断する

革を裁断する工程を行います。
 
 
工程2で革につけた傷跡に沿って、カッターで革を切り出します
 
革の裁断
 
 
カッターの切れ味が悪いと写真のような切りそこなった革の繊維が残ることがあるので、
 
そのような繊維も後から切り落としておきます。
断面の処理
 

工程4:縫って立体的に仕上げる

切込みを縫って立体的に仕上げる工程を行います。
 
 
 
まずは前準備として、糸の準備を行います。
 
刺繍糸の束から、縫う切り込みの長さの8倍ほどを引き出して切ります。
 
刺繍糸は6本が束なっているので、
 
それを3本、3本の2束に分けます。
 
そして、3本1束でひとつの切込みを縫います。
糸の準備
 
 
糸の両端に針を取り付けます。
 
それでは、縫っていきます。
 
今回はバッテン模様がつづくクロスステッチという縫い方を行います。
 
 
縫い始め部分は、切り込みの端の最初の2つの穴に表から針を通します。
 
穴から出した糸は、左右で同じ長さになるように引っ張って
 
用意した糸の中央が表面に位置するように糸を出します。
最初の一縫い
 
 
次に、表から刺して裏から出た針はもう片方の穴に裏から刺して表に引き抜きます。
 
そして、表に引き抜いた針を斜め隣の穴に刺します。
縫い方 二目
 
 
最初と同様に、裏からでた針は隣の革の穴に裏から刺します
縫い方 裏面
 
 
この縫い方を繰り返します。
 
最後の穴まで縫ったら、糸が裏側に出るように隣の穴に刺します。
 
 
最後に、裏側で玉結びをして縫い終わりです。
 
あとは、不要な糸を糸切りバサミで切り落とします。
 
この縫い方で残り3箇所の切り込みも縫います。
縫い終わりの処理
 

クロスステッチの詳しい縫い方は以下の記事にまとめましたので、興味のある方はあわせてどうぞ。

工程5:スナップボタンを取り付ける

スナップボタンを取り付ける工程を行っていきます。
 
 
まずは、スナップボタンの凹部(メス)を取り付けます
 
革の繊維が見える側(裏面、床面)の端に、
 
スナップボタンのメスを写真のようにマチ針を使って仮留めします。
スナップボタンの位置合わせ
 
 
このあと、何も考えずに縫い付けると、
 
糸目がきれいにはならないので、ひと工夫を施します。
 
 
 

スナップボタンの取り付け方法は以下の記事にまとめましたので、興味のある方はあわせてどうぞ。

 
 
まず、均等な間隔の縫い穴をあけるために、
 
ガイドとして凸部(オス)を革の表側にでているマチ針に通します。
縫い穴ガイドの取り付け
 
 
ガイドの凸部の窓と外縁に目打ちで刺して穴をあけます。
 
一箇所の窓につき2つの穴、外縁につき二つの穴を刺します。
 
これを4箇所行います。
縫い穴印つけ
 
 
穴をあけ終わったらガイドの凸部を取り外します。
 
中央のマチ針の穴以外で、同心円状に16箇所の穴を均等にあけました
縫い穴の印
 
 
上記であけた16箇所の穴に糸を通すようにスナップボタンを縫い付けます。
スナップボタンを縫い付ける
 
 
縫い終わると、革の裏面からみると写真のような感じになります。
縫い終わり
 
ひっくり返して革の表面から見ると、同心円状に糸目がみえます。
オモテ面から見た糸目
 
 
次に、スナップボタンの凸部(オス)を取りつけます。
 
リングに革カバーをセットしながら、
 
マチ針で緩まない位置にスナップボタンの凸部(オス)を仮留めします。
 
「ゲームのプレイ中にリングを握りこむので、フィットする位置よりほんの少しきつめの位置にしたほうがいいな。」
ボタンの位置合わせ
そして、上記と同様に、同心円状に16箇所の穴をあけてから、縫い付けます。
 
 
スナップボタンを2箇所取り付けたら、革カバーの完成です。
スナップボタンを取り付けた後
「写真の右側のボタンは何も考えずに取り付けたから糸目が汚いけど、左側は上記の方法で取り付けたからきれいな糸目になったよ。」
 
 
 
この革カバーを2個作って、リングに装着したら完成です。
 
「さあ、筋トレをしよう。」
 

使用してみての感想

実際につかってみると、
 ○ 革製カバーをつけたことで見た目がグレードアップしたので、筋トレのテンションがあがります。
 
いろいろ反省点はあるけど、作ってよかったです。
 
 
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。
 

型紙公開

興味のある方のために型紙を無料で公開します。
 
ただし、注意点として以下の事項を守ってください。
・個人の方が趣味の範囲で使用してください。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
・型紙に5cmの縮尺を掲載してありますので、印刷後に縮尺が正しいかを確認してからご使用ください。
 

レザークラフトをもう少し楽しみたい方へ

ちなみに、レザークラフトをはじめたいなと思う方は、以下の記事もあわせてどうぞ。

「自分の思いが形になるレザークラフトって楽しいので、愛好者が増えて欲しいな。」

 

はじめるかどうか迷っている方は、レザークラフトがどんな感じかを手軽に体験できる初心者用キットで試してみてはどうでしょうか。

 

 

レザークラフトを本格的にはじめようと思っている方は、道具選びの参考としてこちらの記事をどうぞ。

初心者向けリングフィットアドベンチャー用革製カバーの作り方 ~型紙付き~” に対して2件のコメントがあります。

  1. 赤レンジャイ より:

    おぉ~、まさかのリングフィットアドベンチャー!
    まさかこのブログでこの名前を目にするとは思いませんでした(笑
    私も自営で外に出ることがワンちゃん達の朝夕散歩各1時間ずつくらいなのでかなり運動不足です…1年で13キロ太りました(;^ω^)
    私は12月は靴ベラを自作することに決めました
    みどりさんは何を予定されていますか?

    1. みどり より:

      赤レンジャイさん、お久しぶりです。
      リングフィットアドベンチャー面白いですよ。
      徐々に筋肉もついてきて、猫背から姿勢が良くなってきました。
      12月はチョコレート菓子用ケースをつくろうと思って型紙を作成中です。
      完成したらブログで紹介するので楽しみにしていてください。

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