レザークラフト初心者による初心者用キットのレビュー!ポーチS

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レザークラフト手縫いキットのmake U(ポーチS)を制作

エン

レザークラフトをはじめてから4ヶ月経過したけど飽きないよな。この調子でガンガン縫おうぜ

ココ

そうね、これからもいっぱい作っていきたいわ。だけど我流ではじめたから、ここいらで一度初心に帰ってみたいわ。

ユキ

それじゃあ、初心者なら市販のキットからレザークラフトを始めると思うから、初めてレザークラフトをやるつもりでキットをやってみましょう。


こんにちは。みどりです。
 
これまでは書籍「レザークラフト技法事典〜クラフト学園 虎の巻〜」をたよりに我流でやってきましたが、手縫いキットという市販品があることを知りました。
 
 
「初心者がチャレンジする順番としては、手縫いキットをやってみてレザークラフトの感じをつかんだ上で、作りたいものに挑戦するのが順当だったのでは・・・」
と思ったので、初心に帰るつもりで挑戦しました。

今回は誠和社が販売している革の手縫いキットである「
make UシリーズのポーチSサイズ」を作りました。

これが完成品です。
ポーチの完成品
ポーチSサイズはコンタクトレンズやハンドクリームが入る大きさです。
 

手縫いキットを試そうと思った理由

次のような理由からこの手縫いキットをやってみようと思いました。
 
○ プロがお膳立てした商品から何かを学びたい
 いままで自己流で作品をつくってきたのですが、ここいらで革制作のプロが初心者用に用意したキットがどんなものかを知りたかったです。
 
○ 今後ファスナーを使用するときの練習としたい
 ペンケースをつくりたいと思っているので、そのときのファスナーの扱いかたの参考にしたかったのでポーチを選びました。

感想

実際に作ってみて、以下のような感想を持ちました。
 
○ 同封の説明書はパッケージ裏の簡単な縫い方の説明文から予想していたのより、丁寧でしかもカラーだったのでわかりやすかったです。
 
○ ファスナーを縫う途中で斜めに縫っていたので、針から糸を取り外して縫い直すことになってしまった。あらかじめ、糸の長さを説明書より長めに用意しておいたので、糸が足りなくならずに済んだのが幸いでした。
 
○ 今回のポーチのように小さい袋状の小物をつくるときは、手が入る大きさで型紙を作らないと縫えなくなる可能性があると学びました。
 
○ ファスナーを縫うときは、糸が絡まないように注意する。
 
○ 穴が均一に開いていることで、糸目が綺麗にそろうことを学びました。
 
 
今回の手縫いキットから学んだことは、今後の作品作りに活かしていきます。
 
 

製作過程

セット内容の確認

 中に入っていたものは

○カラー写真の取扱説明書

○手縫い針2本と黄色っぽい色の糸

○革

○ファスナーと両面テープ

セット内容

他に準備したものは

○はさみ

○ものさし

○接着剤(サイビノール100)

○リッパー

○クリップ

○磁石

同封の説明書がカラー写真なので見やすかったです。

革の色は外袋の表についている丸部分の革(見落としやすいかも…)と同じ色のキャメル色です。

必需品ではないけど、リッパーやクリップ、そして磁石をつかったら便利でした。

 

ファスナーの前処理

ここから、説明書に従って作った様子をお伝えします。

まず、ファスナーの端を処理します。

工程1.ファスナーを裏返して、端4つに両面テープをつけてから折り返して端を固定します。

ファスナーの端処理

※両面テープの粘着力はそんなに強くなく、やり直しができるので難しくなかったです。

 

革本体にファスナー取り付け

工程2.革本体を裏返して、ファスナーを取り付ける端部分に両面テープをはります。

ファスナーとりつけ1

 

工程3.本体に貼った両面テープを使って、ファスナーの表に革を貼ります。

ファスナー取り付け2

※工程1で固定したファスナーの端がはずれると嫌なので、作業していない方の端はクリップで固定しています。

 

工程4.糸でファスナーと革を縫います。

4-1.最初の一目を縫う

 針は革の表面から刺します。(いつもはウラ面から針を刺していましたが、今回はウラのファスナー部分から針を刺すのは穴が見えないので難しいため、慣れないけど表面から針を刺しました。)

初めに刺す位置は、端から2個目の穴に刺します。(端の1穴は側面を縫うときに使うので残しておきます。)

ファスナー取り付け3
※最初の一目は、一度縫った後、戻ってさらに同じ部分を縫うことで、2重に糸が通るので強度が上がります。

ファスナーを縫う1

※私は縫うときはブックエンドとクリップを使って縫っています。

ユキ

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4-2.二目から最後まで縫う

※縫い方は以前に図解した「針を表面から刺し、手前に縫い進める」縫い方でぬっていきました。

 

4-3.縫い終わりの処理

説明書ではライターで糸を溶かして固める方法と接着剤で固定する方法が紹介されています。

※わたしは、手持ちの書籍「技法事典」で解説されていた、接着剤を輪状態にした糸に付けてから引き締める方法で処理しました。

糸の端の処理

 

工程5.ファスナーのもう片方を本体を取り付ける。

5-1.両面テープで仮止めする。

ファスナー取り付け4

※両面テープで固定したファスナーの位置ずれると嫌なので端をクリップで固定しています。

 

5-2.糸で縫う

工程4と同様の手順で縫っていきます。

ファスナーの取り付け5

※両面テープで仮止めした中央部分が外れそうだったので、磁石2個で挟んで固定しました。

 

この後に問題発生!

「ファスナーが革に対して斜めになっている!」

ファスナー取り付け6

しかたないので、糸から針をはずして、3目分の縫い目をほどいてから再度縫い直しました。

針から糸を取り外す

※リッパーを使って針に付いている糸を切りました。(きりすぎて糸がたりなくなると嫌なので、切る量は少なめにしました。)

「糸を説明書より少し長めに用意しておいて良かった。まさか途中で針から糸をはずすことになるとは思わなかった。」

 

このあと、最後まで縫って、工程4-3と同様に縫い終わりの処理を行いました。

 

側面部分を縫う

工程6.側面部分を縫う

6-1.革のウラ面を表にするためにひっくり返す。

革のウラ面から縫うために裏返す

革に爪で傷をつけないように慎重に、でも力強く裏返します。

「革が硬くてなかなか裏返せないな~、えいや、力をこめちぇえ~」

 

6-2.側面の一穴目を縫う。

側面の一穴目を縫う

側面の上部一穴目に革の表面(袋の内側)から針を入れました。(革のウラ面からだと、ファスナーがあるため穴の位置がわからなかった。)

また、一穴目は補強のため、二重に同じ部分をぬいま