レザークラフト初心者がパスケースつくりに挑戦!
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目次
薄いパスケースをレザークラフトでつくりたい。
いま使っているパスケースよりもっと薄いパスケースがほしいわ。
今使っているのは定期券を入れる部分のために厚いから、その部分がないパスケースをつくろうぜ。
ついでに、ICカード自体のデザインを活かしたデザインにしましょう。
こんにちは、みどりです。
みなさんは、交通系ICカードはどのように持ち歩いていますか。
私は2枚の交通系ICカードを使用しています。JR北海道が発行している「kitaca(キタカ)」と札幌市が発行している「sapica(サピカ)」です。
一枚にまとめられたら便利なんだけど、JRや旅行先でも使いやすい「kitaca」と札幌のバス・地下鉄でしか使えないけどポイントが馬鹿に出来ない「sapica」。
結局2枚のカードを別々のパスケースに入れてポケットにしまっています。そのため、厚いパスケースだとポケットが膨らんでしまうので、余分な機能のない薄いパスケースがほしかったです。
そこで今回は、レザークラフトの練習を兼ねて薄いパスケース(キタカケース)を自作しました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが、完成品です。
中央にちらりと見えるのは、JR北海道が発行している交通系ICカード「キタカ」のマスコットである「エゾモモンガ」です。
ウラでは鍵1本を固定できるようにしてあります。
※追記
反省を活かして、改良版を製作しましたので、こちらの記事もどうぞ。
関連記事>>>パスケースつくりに再挑戦。プレゼント用
※追記
さらに、改良版を製作しました。型紙も公開していますので、こちらの記事もどうぞ。
関連記事>>>パスケース(SAPICA用)の作り方 型紙付き
制作意図
以下の機能を持つように作りました。
○ 定期券収納部分をなくして薄くする
○ マスコットである「エゾモモンガ」を活かしたデザイン
○ ついでに、鍵を1本収納できる
また、レザークラフトの技法の実験として、以下のことも試みました。
○ 縫い穴の位置を印付けした型紙を製作し、その位置で「菱ぎり」を使って縫い穴を開ける
反省
実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
1.「菱ギリ」だけできれいな縫い穴を開けるのは難しい
今回は技法の実験として、革の上に型紙をおいて、その型紙の上から菱ギリでひとつひとつ縫い穴をあける方法を試してみました。
「型紙の印に合わせて菱ギリをブス、ブスっとな…、あれ、菱形の穴の角度が一定じゃない。おかしいな、菱ギリを刺す角度には気を付けたつもりなんだけど…」
思った以上に「菱ギリ」を一定の角度に保って縫い穴をあけるのは難しかったです。
さらに、
「あれ、一度刺した穴が消えた(見えなくなった)…、たぶんこのあたりだからもう一度刺そう…」
菱ギリで刺した穴は、数日間作業を中断すると、どこに穴があるのかわからなくなりました。しかたないので、もう一度菱ギリを刺したら、穴のラインがガタガタになってしいました。
その結果、縫った後の糸目もガタガタになりました。
次回からは、2目以上の菱目打ちを使って、菱穴の角度を保つことと、刺した後に見失うことがないようにしっかり穴を開けることにします。
追記:
菱キリで縫い穴をうまく開けらるようになったので、記事にまとめました。興味のある方はどうぞ。
関連記事>>>【レザークラフト騒音対策】菱キリを用いた縫い穴のあけ方
2.エゾモモンガの位置がズレている
本体と縫い穴の距離を1.5mmとして型紙を作りましたが、出来上がってカードを入れてみると、ギュウギュウな状態のため縫い穴から3.5mmの距離があいていました。
この2mmのズレのために、うまくクローバー型の窓からエゾモモンガが顔を出してくれなかったです。
「わたしのようにシャイな奴…」ということにしておきます。
次回からは、厚さ1mmのカードの場合は本体と縫い穴の距離は3.5mmにします。
3.最初の設計の型紙のままだとカードをとりだせなくなる
作っている途中で気づいたのですが、カードを押し出すための窓が下部にないと、
「入れたが最後、カードが取り出せなくなる・・・」
っていう事態が思い浮かびました。
そのため、革を切り出した後に、前面の革の下部中央を逆U字型にくりぬきました。
次回以降は、ケースを作る場合は取り出すことも想定して、入り口の反対に押し出せるように窓をつけることにします。
制作過程
1.アイデアだし
ノートにいろいろなデザインを書き出して、アイディアをかためました。
2.型紙作り
今回もお絵かきソフトのフリーソフトであるGIMP を用いて作りました。
この際、あらかじめ等間隔に縫い穴の印をつけて型紙を作成しました。
しかし、途中で
「入れたカードを取り出すための窓が必要だ…」とか
「鍵を1本収納したい」とか
「ハトメよりD環がいいな」
といった事を思ったので、当初の型紙通りにはつくらなかったです。
3.革に転写
正確なサイズにしたかったので、初めに型紙より少し大きく裁断(荒裁ち)しました。
その後、トコノールを塗って乾かしました。
その上で型紙を革の上において、目打ちで型紙をなぞることで革に型紙を転写しました。
4.裁断
型紙通りに裁断しました。
そのあと、カード取り出しのための窓を切り抜いたり、鍵を収納するためのパーツを追加で裁断したりしました。
5.窓のくりぬき
エゾモモンガを見せるためのクローバー型の窓部分は100均で買ったデザインナイフを用いてくりぬきました。
この工程が今回の反省部分でした。
菱ギリの角度を一定に保って刺したつもりでも、結果をみると一定になっていなかったです。
さらに、3日くらい作業を中断していたら、菱ギリを刺した穴がみえなくなっていました。
そこで、よせばいいのに再度菱ギリをさしたので、穴のラインが一直線にならず、その結果として縫い目もガタガタになりました。
家族にみせると、
「悪戦苦闘したんだね…」っていわれました。
7.重ねあわせ部分を薄くする
金具(D環)を取り付けるための革を差し込む本体部分を彫刻刀を用いて薄くしました。
これをすることで、革が4枚重なる部分の厚みを押さえ、綺麗な縫い目になることを目指しました。
8.コバを磨く
縫った後では磨きづらくなる部分のコバを先に磨きました。
9.接着
あらかじめヤスリで毛羽立たせておいた革の端をサイビノール100を用いて接着しました。
そのため、縫った後でコバを磨くことにしています。
使用してみての感想
実際につかってみると、
○薄いためにポケットがすっきりするのがいい
○鍵を固定できるので、パスケースと鍵を一緒に持ち運べるのが便利
○縫い目がガタガタなのが気になる
いろいろ反省点はあるので、作り直そうと思います。
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。