レザークラフトでのパスケース(SAPICA用)の作り方 型紙付き
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目次
レザークラフトでサピカケースをプレゼントしよう
姉への誕生日プレゼント何にしようかな~
姉さんのSAPICA用のパスケースがボロボロだったぜ。
じゃあ、レザーのオシャレなパスケースを作ってプレゼントしましょう。
こんにちは。みどりです。
今回は姉への誕生日プレゼントのために
札幌市の交通系ICカードSAPICA(サピカ)を収納する
パスケースをを作りました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが完成品です。
正面からみたときに、サピカの地色を活かして
花がさいたようなデザインにしました。
裏には、鍵や領収書などを収納する
ポケットをつけました。
制作意図
以下の機能を持つように作りました。
○姉が他の人に見られても恥ずかしくない
おしゃれなデザインである。
「自分が使うのと違って、姉がどんな人と会うかわからないので
シンプルなデザインにしよう」
○カードの出し入れがしやすいこと。
「いわずもがな、一番大事な機能です。」
ちなみに、過去2回パスケースを作ったことがあるので、
その時の反省は以下の記事をご覧ください。
関連記事>>>パスケースつくりに再挑戦。プレゼント用
関連記事>>>レザークラフト初心者がパスケースつくりに挑戦
反省
3作品目を作ってみて、以下のような反省点がありました。
○3度目の正直で、だいぶ満足のいく作品が出来た。
○姉も喜んでくれた。
制作過程
型紙作り
過去2作品はGIMPで型紙を製作していたので、
今回はその型紙をアレンジして
サピカ用の型紙を作りました。
※記事の最後に型紙をダウンロードできるようにしました。
こういうとき、デジタルの型紙は便利です。
過去の遺産が役に立つ。
革に転写
型紙が出来たら、革に型紙を転写するために、
金属板の上に革と型紙を置いて、
その上から磁石を置いて固定します。
そして、目打ちで型紙の輪郭をなぞって
革に転写しました。
磁石を使った固定方法はの詳細は以下の記事をご覧ください。
関連記事>>>楽に型紙を革に転写する方法
裁断
革を切り出すには、
私は別たちを使って革を切り出しています。
ただ、別たちを使っていると悩みもあります。
「う~ん、断面にたいして垂直に刃をいれるのってむずかしいな、
ところどころ斜めに刃が入っていて、革の断面が斜めになるな~
でも、別たちが使いこなせたら革包丁にチャレンジしたいし、精進精進。」
ま、そういう面ではカッターのほうが楽かもしれないです。
ただ、別たちは砥石で研ぐことができるので、
切れ味がいい状態で使えるのが好きです。
窓をくりぬく
くりぬきおわったら、やすりで断面を整えます。
目打ちにトコノールを付けてから
革に塗布してこすります。
縫い穴あけ
縫い穴をあけるときに、
ふつうは目打ちをハンマーでたたいてあけるものですが、
私は大きな音を出したくないので、
型紙をつくるときに、縫い穴の位置を示す目印も作ってあります。
その目印を目打ちで刺して、革に縫い穴位置を転写します。
「ポチポチっと目打ちをおします。」
目打ちで刺した穴では小さいので
今度はコルクボードの上に革をのせて
菱ギリで目印を刺して菱形の穴を開けていきます。
音を出さないで、縫い穴を開ける方法の詳細は以下の記事をご覧ください。
関連記事>>>響く騒音を出さずに縫い穴をあける方法
ウラ面を処理する
ウラ面全面にトコノールを塗って強度を上げます。
「?」
「なぜ、このタイミングで塗るの? 穴をあける前に塗ったほうがやりやすくない?」
「・・・いいとこを指摘してくれました!」
「ただ、忘れていただけです。ご指摘のように穴を開けてから塗るのはやりにくかったです。」
まぁ、人の子ですからミスもします。
縫った後では磨きにくくなる部分のコバを磨く
コバはいつもは縫製後の最後の仕上げに磨くのですが、
塗った後では磨きにくくなるコバ部分は先に磨いておきます。
こば磨きはまだまだ試行錯誤の段階ですが、
とりあえず今回は次の方法で磨きました。
いつもは水で濡らして、完全に乾燥してからやすりで磨くのですが、
乾くまで時間がかかるので、
今回はエタノール水溶液で濡らしました。
エタノールが揮発するときに水も飛んでくれるので
水だけの場合より早く乾燥しました。
ちなみにエタノールはいろいろ探し回った結果
ダイソーのレジンクリーナーを使いました。
やすりで整形したあと、最後の仕上げとして
トコノールを塗ります。
トコノールが半乾きになったら
プラスチック片で包み込みながら磨きました。
「コバみがきは、まだまだ研究中です。」
※追記コバ磨きの方法(2019.3.17時点)について記事にしました。参考にどうぞ。
関連記事>>>重ね合わせた革のコバ磨きの方法
重ねあわさるD環パーツ部分を薄くする
D環を留めるパーツ部分はそのままだと厚くなるので、
重なる部分はデザインナイフで薄くそぎ落としました。
折り返す中央部分もそのままだと厚いので
彫刻刀の丸刀で中央を薄くしました。
D環を留めるパーツを挟み込む本体部分も
薄くそいでおきました。
接着
パーツ同士を接着するために
接着面をやすりで荒らして接着効果を高めておきます。
接着剤(サイビノール100)を両面に薄く塗って
張り合わせます。
接着されたら、次は一周を塗っていきます。
私は両手を使いたいので、本体をブックエンドに固定して縫いました。
規則正しい縫い目で縫う方法は以下の記事でイラストで解説しているのでご覧ください。
関連記事>>>縫い方の図解1
縫いおわったら、糸の上からスリッカーを押し当てて
糸をペッちゃんこにします。
こうすることで、糸の出っ張り感が軽減されます。
縫い終わったら、へりを落としました。
手持ちのへりおとしの切れ味が悪いので、
ためしにネイルケア用品の甘皮剥きを使ったら
思いのほかきれいにへりがおとせました。
ヘリをおとしたら、
先ほど紹介したように、エタノール水溶液とやすりで
コバを整えてからトコノールで磨きをかけました。
ここまでやって、完成です!!
使用してみての感想
姉にプレゼントすると、
「レザークラフトでつくるなんてすご~い!」といって喜んでくれました。
いろいろ反省点はあるけど、作ってよかったです。
型紙公開
興味のある方のために型紙を無料で公開します。
ぜひパスケースつくりを楽しんでください。
ただし、注意点として以下の事項を守ってください。
・個人の方が趣味の範囲で使用してください。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
・型紙に5cmの縮尺を掲載してありますので、印刷後に縮尺が正しいかを確認してからご使用ください。
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。