レザークラフトでハンドバックに 後付けポケット をつくる~ 型紙 公開~

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弁当箱用バックに 後付けポケット がほしい

こんにちは。みどりです。
今回のレザークラフトは弁当箱を持ち運んでいるハンドバックに取り付ける「 後付けポケット 」を作りました。

通勤の移動中に交通系ICカードなんかをササっと取り出せるようなポケットを目指しました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。

ユキ

ハンドバックにKITCAを出し入れするためのポケットが欲しいな。

ココ

SAPICAや切手も入れておきたいわ。

エン

さぁ、レザークラフトの時間だぜ。

これが完成品です。
弁当箱を持ち運ぶのに使っているハンドバックにはポケットがついていなくて、KITACAなどの交通系ICカードが取り出しにくくて不便でした。そこで、 後付けポケット をつくりました。

後付けポケット
後付けポケット

制作意図

以下の機能を持つように作りました。
〇  それぞれパスケースに入っている2枚のICカードを出し入れできること
〇 パスケースにとりつけている鍵1本も入ること
〇 切符や小銭1~2枚をいれるミニポケットもほしい
〇 ハンドバック自体には加工をしないこと

「普段使っている交通系ICカードはJRで使えるKITACAと札幌市のバス等で使えるSAPICAの2枚のカードを使い分ける必要があるから、この2枚それぞれをササっと取り出したいな。さらに、KITACAのケースには鍵をつけているから、これもはいるスペースもつくらないと。それに、切符を使う場面もあるだろうから、それも取り出しやすいミニポケットも作ろう。そもそも前提としてハンドバックは誕生日プレゼントでもらったものだから傷をつけたくないな。」

ちなみに、鍵付きのパスケースは過去につくったもので、そのときの様子を記事にまとめています。興味のある方は合わせてどうぞ。

前準備

後付けポケット の型紙つくり

お絵かきソフトの「Gimp」を使って型紙をつくりました。
作った型紙を組み立てて、パスケースを収納してサイズを確認します。
サイズ調整を繰り返して、3回くらいやり直して型紙を決定しました。

外付けポシェットの型紙
後付けポケットの型紙試作

後付けポケット 構造の説明

制作の様子を紹介する前に、構造をイラストで説明します。
この 後付けポケット は5つのパーツで構成しています。

後付けポケット 構造説明
後付けポケット 構造説明


・取っ手パーツ2本
 外付けポケットをハンドバックの持ち手に取り付けるためのパーツです。
 両端に取り付けたレバーナスカンで外付けポケットのD環に接続させます。

・D環とりつけパーツ
 取っ手パーツをとりつけるために、背面パーツと中仕切りパーツで挟み込みんで固定します。
 
・背面パーツ
 
・中仕切りパーツ
 切符などを収納するためのミニポケットを設けるために設置します。

・オモテ面パーツ

後付けポケット の制作風景

それでは、制作の様子を紹介します。

取っ手パーツ制作

細長く切り取った取っ手パーツの端を折り返してレバーナスカンを取り付けます。
折り返した端は、接着剤を用いて接着したあとで、カシメを打って固定します。

取っ手パーツの両端にレバーナスカンを取り付けます。
この取っ手パーツを2本つくります。

リード作成
取っ手パーツ作成

型紙の転写と革の裁断

型紙の転写

まずは、革に型紙を転写します。
コピー用紙に印刷した型紙を切り取り、革のオモテ面に乗せます。
磁石を乗せて型紙を固定したら、型紙の輪郭を目打ちを用いて革を引っ掻きながら輪郭線をつけていきます。
また、この際に型紙に記した縫い孔位置も目打ちを刺すことで革に転写しておきます。

革の裁断
型紙転写

革の切り出し、裏面磨き

転写した型紙の輪郭線を目印に革包丁を用いて革を切り出します。
切り出したパーツの裏面にはトコノールを塗って毛羽立ちを抑えておきます。

残りのパーツ制作と組み立て

D環取り付けパーツ、背面パーツ、中仕切りパーツ、そしてオモテ面パーツを制作します。

D環取り付けパーツの制作と組み立て

D環取り付けパーツをつくります。
切り出した小片にD環を通してから両端を接着剤を用いて中合わせ状態で接着します。

D環取り付けパーツ
D環取り付けパーツの制作

次に、制作したD環取り付けパーツを背面パーツと中仕切りパーツで挟み込んで固定します。
この時に縫い孔の位置がズレない様に、針を通して孔位置を合わせた状態で接着剤を塗ってから接着します。

D環取り付け
D環取り付けパーツの位置合わせ

そして、接着剤が乾いたら、針と糸を用いて縫い合わせて固定します。
使用していて一番負荷がかかる部分となるため、強度を上げるように縫い孔を三角形にしてみました。

D環取り付け
D環取り付け

中仕切りパーツの組み立て

ミニポケットをつくるために、背面パーツに中仕切りパーツを縫い付けます。
中仕切りパーツの淵に接着剤塗った状態で背面パーツに合わせて接着します。
接着剤が乾いたら、縫い付けます。

小ポケット取り付け
ミニポケットつくり

背面パーツとオモテ面パーツの組み立て

ポケットを完成させるために、背面パーツとオモテ面パーツを合体させます。
オモテ面パーツの淵に接着剤塗った状態で背面パーツに合わせて接着します。
接着剤が乾いたら、縫い付けます。

これでポケットは完成です。

外装取り付け
オモテ面パーツ取り付け

取っ手パーツの取り付け

最後に、取っ手パーツをハンドバックの持ち手に通した状態でレバーナスカンをD環に取り付けたら、
後付けポケット の完成です。

後付けポケット 完成
後付けポケットの完成

使用してみての感想

実際につかってみた感想は、
 ○ ICカードをパスケースごと出し入れするのに不便な感じはしない
  「よしよし、計画通りだな、やっぱりポケットがあると便利だわ。」

○ 吹雪の日に持ち運ぶとポケットに雪が入る
  「うーん、ICカードをとりだしやすくするために開口部が開いているから、これは仕方がないかな。」

いろいろ反省点はあるけど、作ってよかったです。  
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。

型紙公開

興味のある方のために型紙を無料で公開します。  

ただし、注意点として以下の事項を守ってください。
・個人の方が趣味の範囲で使用してください。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
・型紙に5cmの縮尺を掲載してありますので、印刷後に縮尺が正しいかを確認してからご使用ください。

レザークラフトでハンドバックに 後付けポケット をつくる~ 型紙 公開~” に対して2件のコメントがあります。

  1. 赤レンジャイ より:

    みどりさん、レザークラフト・・・最近はどうでしょうか?続けておられますか?

    私は一度愛犬の心臓手術があり趣味から離れてしまいましたが、1年程前から少しずつ感覚を取り戻しながら続けていて最近革のキャスケットを作りました!
    ためになる記事が多いのでまた見に来ますね。

    1. みどり より:

      赤レンジャイさんコメントありがとうございます。
      しばらく自転車用のサドルバックの制作をしていて、
      それがこの冬に完成したので、雪が解けて自転車で走れるようになったら使用感も含めて記事にしようと思っていました。
      なので、丁度良いタイミングで後押し頂いたので、もうしばらくしたら記事を公開しますね。

      愛犬は大変でしたね、それでもレザークラフトでキャスケットをつくるとは凄いですね。
      これからも作品づくりを頑張ってください。

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