レザークラフトで作るA6サイズのシステム手帳カバー
目次
A6サイズのシステム手帳のカバーを作る
使っているシステム手帳におしゃれなカバーがほしいわ。
手帳カバーなら簡単そうね。
ガンガン縫おうぜ
こんにちは。みどりです。
今回はA6サイズのプラスチック製システム手帳の見栄えを良くする為に手帳カバーを作りました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが、完成品です。
制作意図
以下の機能を持つように作りました。
○ 使用しているプラスチック製システム手帳のプラスチック部分が見えなくなること
○ ペンホルダーがあること
○ カバンの中で手帳が開かないこと
反省
1.糸を長く取ったら縫いずらい
「途中で糸を継ぎ足すのは面倒そうだから、手帳一周に必要な長さの糸で縫おう!」
と思って、手帳一周分(約76cm)の4倍の長さの糸を切って縫い始めました。
そうしたら、片側の糸の長さだけでも150cmほどあるので、
革に針を刺した後に糸を引き締めるまでに150cmほどの糸を引っ張らないといけなかったです。
「うわ、一穴に糸を通すだけでも大変。それが190穴分繰り返すのか。しかもその間に糸が絡まないように気をつけないと。。。」
やってみると、糸が長いために糸を引っ張ることと絡まった糸を直すことに時間を多く使っていたので、
適度な糸の長さにして、途中で継ぎ足したほうが楽かもしれないなと思いました。
次回からは、糸の長さを短くして、必要なときに糸を継ぎ足しながら縫おうと思います。
2.二枚重ね合わせた部分の穴の形がそろっていない
前回、革を張り合わせてから菱目打ちで穴を開ける方法がおこなったら、強い力を必要としてとても疲れたから、
今回は、先に穴をあけてから2枚の革を張り合わせる方法を試してみました。
「張り合わせたときに、穴の位置がずれないように気をつけよう!」
と、気をつけて張り合わせました。
その結果、うまく穴の位置は2枚とも同じ位置なりました。めでたし。めでたし。
ではなかった。
完全な盲点が発覚。。。
「表と裏のの穴の形が非対称だ。。。」
説明すると、
革の表面からみて、ただしい穴の形が下のイラストで、
例えば菱形の右上の頂点に着目すると表とウラで同じ位置に頂点がある。
一方で、今回の非対称の穴の形というのは下のイラストで、
例えば菱形の右上の頂点に着目すると表とウラで同じ位置に頂点がない。
穴の形が非対象になった原因は、
張り合わせる2枚の革の両方とも表面から菱目打ちで穴を開けたためです。
正しい穴の形にするには、裏面どうしを張り合わせる場合、片方はウラから穴をあける必要がありました。
穴をあけてから張り合わせる方法を行う場合は気をつけてください。
3.手帳差し込む箇所を補強し忘れた
手帳を差し込む箇所(革が1枚だけの部分と革を2枚重ね合わせた部分の境界)は、
手帳の閉じようとする力を抑えるために負荷がかかると予想されるので、
縫うときに糸を往復させて補強する予定でした。
でも、
「あ、夢中になって一周縫っちゃった。補強してないや。。。」
夢中で縫うと補強することを忘れやすいので気をつけてください。
仕方ないので、当面使ってみて、壊れたら直すことにします。
4.二枚重ねのこばを磨いても一体化しない
理想は、コバを磨いたときに2枚重なっている部分のコバがまるで一枚の革のように見える状態にしたかったです。
しかし、磨いても重ね合わせの境界部分に黒い筋がみえて、2枚の革であるとわかってしまいます。
考えられる原因としては、
○ 2枚の革にわずかに段差がある
○ 2枚の革の接着が不足している
が考えられます。
このうち、2枚の革の段差を紙やすりで無くすように心がけたのですが、まだ不足していたのかも。
もっと完全に段差をなくすように磨く必要があるようです。
一方、接着するときにはそれほど気を使わなかったので、次回は圧力をかけてしっかり接着することを心がけます。
5.ペンホルダーの位置を上下に配置するデザインは良くなかった。
制作過程
1.アイデアだし
ノートに構想を書き出します。
手帳カバーは簡単な構造だけど、一度ノートに書き出すことで頭のなかのイメージが固まるので、スムーズに作業に取り掛かれます。
3.革に型紙を転写(けがき)
革の上に上記のコピー用紙をおいて、目打ちでコピー用紙の縁をなぞることで型紙を転写しました。
4.裁断
上記の目打ちの跡を目安にして、別たちを用いて革を裁断しました。
前回、別たちを握るときに小指を別たちに押し付けるように握ってしまっていて、小指が圧迫されて一週間くらいしびれた教訓を生かして、
今回は、別たちをもつときに小指を圧迫しないように気をつけました。
5.縫い穴あけ
菱目打ちをハンマーでたたくと大きな音が出ます。
「うるさいなぁ。家族や近所に迷惑をかけるよ。なんとかしたい。」
と、おもったのでハンマーは使わずに、手(体)の力で菱目打ちを革に刺しました。
といっても、ハンマーを使ったときほど完全な穴の形にはならないです。
ただ、菱目打ちを使用する目的の考え方を変えました。
「穴を完全にあけるためではなく、等間隔の穴位置の目印となる跡が残ればいいや。穴は2目菱目打ちや菱きりで1穴づつ開けていこう。」
と、考えてハンマーを使わずに穴をあけました。
今回は穴をあけてから張り合わせる方法を行うので、
穴を開ける際に、張り合わせる2枚の革の穴位置が同じ位置となるように、
手帳の内側にくる革の穴位置と、手帳の外側にくる革の穴位置が一致するように穴をあけました。