レザークラフト初心者が拝み合わせ縫いに挑戦。ICレコーダーケースつくり
スポンサーリンク
目次
拝み合わせ縫いという技法に挑戦
拝み合わせ縫いっていう縫い方をやってみたい!
難しそうだよ。初心者がやっても失敗するんじゃない?
誰にでも初めてのことはあるわ。やりたいと思ったのなら、失敗してもいいからやってみましょう。
こんにちわ。みどりです。
今回は3作品目を紹介します。
ネットでレザークラフトをしらべていたら、
拝み合わせ縫いという縫い方があると知り、挑戦してみたくなりました。
そこで、
いままでちょっと不便だなと思ってたICレコーダー(オリンパスV823)のケースを拝み合わせ縫いで作りました。
(OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek 8GB リニアPCM対応 MicroSD対応 GLD ゴールド V-823 )
作ってみての反省点を載せることで、参考になれば幸いです。これが完成品です。
ケースから出さなくてもパソコンのUSBポートに接続して充電できます。
追記
拝み合わせ縫いでスマートフォンケースを作りました。
こちらの記事も参考にどうぞ
関連記事>>>革のスマホケースをつくる~拝み合わせ縫い~
拝み合わせ縫いの方法をまとめた記事も参考にどうぞ。
製作意図
ICレコーダーを使うときに以下のことができるようなケースを目指しました。
○ ケースから出さなくてもボタン操作ができる
○ ケースから出さなくてもUSB充電ができる
○ イヤホンの根本が折れ曲がらないように保護する
反省点
実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
1. 型紙つくりのときに想定した革の厚さと実際の厚さが異なったため、
誤差によって縫ってる途中での微修正がたいへんだった。
次回は、型紙を作る前に2枚張り合わせたときの厚みを調べてから、型紙を作る。
2. 型紙を革に転写するときに、左手の指だけで押さえるのが大変だった。
マグネットシートの上にのせて、磁石で固定すれば楽なのではないかと思ったので、次回挑戦してみる。
関連記事>>>楽に型紙を革に転写する方法
3. 別たちの握り方が悪く、裁断中小指を圧迫していたらしく、一週間くらい小指がしびれた。
次回からは、別たちの上のほうを握って、小指を守る。
4. 2枚張り合わせてから、窓を抜くのは大変だった。
次回は、それぞれの革で窓を抜いた後に、張り合わせる方法を挑戦してみる。
5. 拝み合わせ縫いのために、2枚張り合わせた革のコバを45度にカットしようとしても、断面に膨らみが出来てしまっていた。
そのため拝み合わせ縫いで革を直角に縫うときに、断面のふくらみの分、ピッタリと革がかみ合わず、隙間ができてしまった。
次回は、断面にふくらみができないようにカットする。
製作過程
ICレコーダーケースつくりの作っている過程を紹介します。
1.アイディアかため
いつも、型紙を作る前にノートにイメージ図を書いています。
こうすることで、頭の中が整理できて作業にとりかかる抵抗が減る気がするので面倒でもやっています。
各部分の寸法を測ってみました。ごちゃごちゃしてますね。
その結果、こんな感じの画像ファイルができました。
これを厚めのコピー用紙に印刷して型紙としました。
※ただし、革の厚さを4mmと想定して作りましたが、実際は3mmだったため、箱型に縫っている最中にブカブカしていた。
最初に革を張り合わせて厚みを調べてから、型紙をつくればよかったです。
3.革に型紙を転写
先ほどのコピー用紙から型紙をカッターで切り出して、革のオモテ面の上に型紙を置きます。
左手の指で型紙を押さえながら、型紙の輪郭を目打ちを使って革に軽く跡がつくくらいの力加減でなぞりると転写完了です。
革を二枚張り合わせたいので、型紙2枚分を革に転写しました。
この作業のとき、型紙の面積をあるおかげで左手の指だけで押さえると、型紙の端が浮き上がって型紙と転写線がズレそうになるのが不便でした。
そこで、閃きました。
○指だけでなく、磁石を使えばしっかり固定できるのではないかと。
○磁石で固定するために、革の下にマグネットシートを敷けば、磁石で固定できるのではと。
次回チャレンジしてみます。
4.裁断
前回まではカッターで裁断していましたけど、とても疲れるので、今回は別たちを使いました。
使ってみて、刃がスッと革に入る程切れ味が良くて感動しました。
これで、ザクザク革を切り出していきました。
しかし、思わぬ誤算がありました。
別たちの根本をギュッと握って作業していたら、小指を圧迫していました。
その結果、一週間くらい小指がしびれてしまいました。
次回からは、別たちの上のほうを握って、小指を圧迫しないように気をつけます。。
5.接着と窓抜き
ペアとなる2枚の革をサイビノールで張り合わせてから、ボタン窓をカッターで切り抜きました。
しかし、2枚分の厚さだと刃が斜めに入ってしまい、表と裏の窓の大きさが異なってしまいました。
次回は、それぞれの革で窓を抜いた後に、張り合わせる方法で挑戦してみようと思います。
6.縫い穴あけ
革の端にステッチンググルーバーで溝を掘ってから、3mm間隔の菱目打ちで穴をあけました。
今回は、拝み合わせ縫いを行うので、2枚の革の裏面に菱目打ちが少し除く程度にとどめておきました。
穴を開けたら、カッターでコバの裏側を45度分をカットしました。
これが難しかった。
ピッタリ45度にカットしようとしても、うまくカットできず、断面に膨らみが出来てしまっていた。
そのため拝み合わせ縫いで革を直角に縫うときに、断面のふくらみの分、ピッタリと革がかみ合わず、隙間ができてしまった。
最初はカッターでカットしてましたが、途中で彫刻刃の印刃に変えたら、印刀のほうがやりやすかったです。
この45度カットがうまく出来るかどうかが、拝み合わせ縫いの出来を左右するポイントでした。
次回は、断面にふくらみができないようにカットします。
コバの裏側を45度分をカットし終わったら、表面にあけた縫い穴から目打ちを刺して穴位置を確認しました。
7.コバみがき
拝み合わせ縫いを縫いおわると、コバが磨けなくなるので、縫う前にコバを磨いておきました。
8.縫う
隣り合うパーツの45度にカットした裏面同士を接着して仮止めした後、いよいよ拝み合わせ縫いを行いました。
縫うときに、かなり力が必要で、指貫を使用しました。
特に刺した針を引き抜くときに、力が必要だったです。
一度、勢いあまって針を爪の間に刺してしまいました。
針先が丸いのでそんなに深く刺さらなかったけど、それなりに痛かったです。
ここで、誤算が発覚しました。
途中まで縫っていて、ICレコーダー本体にかぶせたときに、
「あれ?このまま縫い進めたら、ブカブカするケースになる!!!」
そう、型紙で想定した厚さと実際の厚さが異なるせいでした。
本体にピッタリしたケースがほしいので、
仕方ないから革の両端を切断し、再度コバを45度カットしたり、コバ磨きをしたりするはめになりました。
「すごい、面倒。。。」
9.縫い終わってから総合的にをみると、
コバの45度カットでの断面のふくらみの分、革がかみあっていないためにできた隙間が気になってしまう。
もうすこし実力をつけたら、再チャレンジしようと思います。
使用してみての感想
○ ケースから取り出さなくてもボタンを押せたり、USBにさせるようになってとても楽になりました。
○ さらに、イヤホンの根本の折れ曲がりが小さくなったので、イヤホンが長持ちするのではないかと思います。
○ 意外にも、ボタン窓は周囲を縫わなかったけど、思った以上にしっかりしてます。
○ 窓を抜くという技法は布地だと大変だけど、レザーなら布地より簡単だなと思いました。
完璧に美しくできたわけではないけど、生活の質を向上させる一品になりました。
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。
追記
拝み合わせ縫いでスマートフォンケースを作りました。
こちらの記事も参考にどうぞ
関連記事>>>革のスマホケースをつくる~拝み合わせ縫い~