しずく型 キーホルダー の作り方 ~ 型紙 公開~

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目次

雫型 キーホルダー をプレゼントしよう

こんにちは。みどりです。
今回のレザークラフトでは 雫型 ( ドロップ型 )の キーホルダー を友達へのプレゼント用として作りました。さらに装飾として、レザーカービング技法を用いることでムーミンのイラストをあしらっています。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。

ユキ

友達に何か作ってプレゼントしたいな。何がいいかな?

ココ

キーホルダー なら何個あってもいいから、喜ばれるのではないかしら。

エン

レザーカービングもガンガン施そうぜ。


これが完成品した 雫型 キーホルダー です。縦86mm、横40mmくらいの大きさです。
「正直この小さな面にレザーカービングを施すのは細かくて難しかったなぁ、でも何とか形にできてよかった。」

雫型キーホルダー

制作意図

以下の意図を持って作りました。

〇 持ちやすいように『 雫型 キーホルダー 』であること
〇 手に納まるくらいのサイズ感であること
〇 一番負荷がかかるリングを挟む革部分が一枚革でつながっていること
〇 素手で何度触れても汚れない様に防染していること

反省

実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
○ ムーミンの顔部分にペースト染料が少し染みてしまった。

前準備

型紙つくり

最初に、お絵かきソフトの『Gimp』を用いて型紙をつくりました。
一枚の革を折って縫う形式か、二枚の革を貼り合わせる形式かで迷いましたが、リングと接する部分の強度を考えて一枚の革を折る形式にしました。

「二枚の革を貼り合わせる形式のほうが使う革の選択肢が広がるんだけど、リングを強く引っ張ったときの強度が心配だから、大きな革が必要になるけど一枚革の形式にしよう。」

型紙
雫型キーホルダーの型紙

しずく 型キーホルダー の制作の様子

それでは、制作の様子を紹介します。

荒断ち

まずは、レザーカービングを施しやすいサイズにするために型紙より一回り大きめに革をカットします。

革に型紙を乗せて磁石で固定した状態で、型紙の輪郭を目打ちを用いて軽くなぞることで革に輪郭線を写します。その輪郭線を目印にそれより一回りくらい大きく革をカットします。

「どのみちレザーカービングを施したら少し伸びるからこの輪郭線は一時的なもので、後でもう一度同じことをすることになるんだけどね。」

型紙の転写
型紙の輪郭を写す

レザーカービングを施す

荒断ちした革にレザーカービングでムーミンを表現していきます。


ちなみに、以前にレザーカービングに挑戦したときの様子を記事にまとめていますので興味のある方は合わせてどうぞ。


カービングを施すために、イラストの輪郭を革に写します。
水で湿らせた革の上にイラストの型紙を置き、その輪郭を目打ちなぞることで転写します。

輪郭の転写
絵柄の輪郭を転写

転写した輪郭線に沿ってデザインナイフを用いて革に切り込みを入れます。
「通常はスーベルカッターを使うのだけど、イラストが小さいので、より細かくカットできるようにデザインナイフを用いたよ。」

輪郭線に切り込みを入れる
輪郭線に切り込みを入れる

革の裏面に伸び止めシートの代用としてマスキングテープと養生テープを貼ります。

伸び止めシート
裏面に伸び止めシートを貼る

準備が整ったので、いよいよレザーカービングを施します。

革をレンガの上に置いてから、切り込み線の外側に刻印棒(べベラ)を当ててハンマーで打ち込んでいきます。
ムーミンの外周をへこませていくと、革にムーミンが浮き出てきます。
「やっぱり絵柄小さいから、めっちゃ細かい作業だわ。」

輪郭をへこませる
べベラを用いて輪郭をへこませる

しっぽの先端はフサフサ感を出したいので、デザインナイフで切り込みをいれて表現します。

しっぽを表現する
しっぽを表現する

仕上げに、瞳を表現します。100円ショップのネイルコーナーに置いてある先端が球状になっているドットペンを用います。

このドットペンの太い球を押し当てて白目を表現し、その上に小さい球を押し当てて黒目を表現します。
「これぞまさに画竜点睛だね。ムーミンは妖精であってドラゴンではないけどね。」

瞳を表現する
瞳を表現する

革のオイル分が少ないように感じたので、染色工程にいく前に革クリームを塗っておきます。
「プレゼントする友達は革のエイジングとかに詳しくないので、プレゼント時の状態が維持できるようにコロニル1909の革クリームを塗っておこう。」

クリームを塗る
革クリームを塗る

革クリームについては以下の記事で1年かけて比較した結果まとめています。興味のある方は合わせてどうぞ。

いよいよ、染色をしていきます。
まずは、余分なところまで染色しない様に、防染剤であるレザーコートを塗ります。
乾くまでしばし休憩。

レザーコートを塗る
レザーコートを塗って防染する

そして、ペースト染料であるアンティックダイを塗ります。
「教本では歯ブラシを使うとなっていたけど、絵柄が小さいため歯ブラシより小さいブラシを探した結果、キッチン用の小さいブラシを100円グッズで見つけたよ。大きさと毛の硬さいい感じ。」
アンティックダイが乾いたら、再度レザーコートを塗って、染料の色移りを防ぎます。

アンティックダイを塗る
アンティックダイを塗る

組み立て

レザーカービングを施し終わったので、次は組み立てていきます。

荒断ちしていた革に再び型紙を置いて、その輪郭を写します。このときに縫い孔の目印を目打ちで刺して転写していきます。

型紙転写
型紙の輪郭と縫い孔位置の転写

転写した輪郭線に合わせて革を裁断していきます。
「カッター板の上にソフトタイプのクリアファイルを乗せることで、革包丁の刃が革に食い込みやすくしてみたわ。気持ち的にカッター板だけより切りやすい感じがするかな。」

裁断
裁断

リングを取り付けます。
そして、革を折り畳む部分に水を含ませます。その状態で折ってからしばらく固定することで折り目をつけます。

折り目をつける
折り目をつける

革をコルク板の上に移してから、縫い孔位置に菱切りを刺して縫い孔をつけます。

縫い孔をあける
縫い孔をあける

菱切りを用いた孔のあけ方は以下の記事にまとめています。興味のある方は合わせてどうぞ。

次に、革を折り畳んで接着します。
革の裏面をドレッサーで荒らしてから接着剤(サイビノール100)を塗って、折りたたみます。

接着
両面を接着

接着剤が乾いたら、蝋引きした糸と針で縫い合わせます。
「リングの近くが一番大きな負荷がかかるから、二重に塗っておこう。」

縫う
縫い合わせ

貼り合わせた断面をドレッサーややすりを用いてスベスベにします。

側面を磨く
側面を磨く

側面が滑らかになったら、側面の角をヘリ落としを用いてカットします。

角を落とす
角を落とす

最後に、トコノールを塗ってピカピカにします。

側面を磨く
コバにトコノールを塗る

完成です。
「絵柄小さいから苦労したけど、ムーミンがうまく表現できてよかったよ。キーホルダーの側面もすべすべしていて持ったときに気持ちいい出来になったし、満足だな。ちょっと気になるのはムーミンの顔にアンティックダイが少し染みてしまったことが残念かな。」

雫型キーホルダー
雫型キーホルダーの完成

プレゼントしてみての反応

実際にプレゼントしたら、大変喜んでくれました。
いろいろ反省点はあるけど、作ってよかったです。  


おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。

しずく型 キーホルダー 型紙公開

興味のある方のために型紙を無料で公開します。
ただし、著作権の関係上ムーミンのイラストは掲載していませんので、雫型キーホルダーのフォルムだけをご利用ください。  

仕様の際の注意点として以下の事項を守ってください。
・個人の方が趣味の範囲で使用してください。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
・型紙に5cmの縮尺を掲載してありますので、印刷後に縮尺が正しいかを確認してからご使用ください。

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