風呂敷バッグ用の革製持ち手の作り方 レザークラフト用型紙付き
スポンサーリンク
目次
革製の風呂敷バッグ用持ち手がかっこいい
GWに京都旅行にいって風呂敷を買ったの。そのときに発見した風呂敷をバックにするための革製の持ち手(取っ手)がかっこよくて欲しくかったわ。買いそびれたのが悔やまれるわ。
構造はシンプルだから、つくれるぜ。
なんか、市販品を自作するってかっこいいわね。どうせなら使いやすいデザインで作りましょう。
こんにちは。みどりです。
今回は風呂敷をバックにするときに使う革製の持ち手(風呂敷ハンドというらしいです。)を作りました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが完成品です。
両端に2つずつD環がついていて、この2つのD環に結んだ風呂敷の端を通すことで、
風呂敷をバックにすることができます。
風呂敷バックの作り方と持ち手の使い方
風呂敷バックの作り方(雫型)
持ち手の作り方の前に、そもそもの風呂敷バックの作り方を図解します。
①風呂敷を三角形になるように一回折ります。
※最終的に外側にしたい柄面(図では緑色面)を内側にしております。
②三角形の底辺である2つの端をそれぞれ結びます。
③風呂敷をひっくり返して、最終的に外側にしたい柄面を外側にします。
※②で結んだ部分が内側になるように
④雫型に形を整えて風呂敷バック部分の完成。
このあと、雫の上でビラビラしている端に作った革製持ち手をつけるとお出かけできます。
作った革製風呂式用持ち手の使い方
つぎに、作った革製持ち手の使い方を図解します。
①雫の上でビラビラしている端の1つを持ち手の片側のD環二つに通します。
②D環を通した端を折り返して、二つのD環のうち、下側のD環に再度通します。
③ギュッと引き締めると片側の取り付け完了です。
④ビラビラしている残る1つの端を持ち手の反対側のD環2つに同様の手順で取り付けると完成です。
制作意図
風呂敷の持ち手を作るに当たって、以下の機能を持つように作りました。
○ 持ちやすいように持ち手の中央が細くなるカーブを描いたデザインにする
○ 持っていて心地よく感じるように、コバは丁寧に磨く
また、レザークラフトの技法の実験として、以下のことも試みました。
○ 折り返すために革の厚みを考慮して型紙をつくる
○ 二枚張り合わせる革の内側に接着芯を貼る
反省
実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
○ 中央が細くなるカーブを描いたデザインにしたが、
折り返したときの重なる部分が同じになるように型紙をデザインしていなかった。
「しまった。完全に見落としていたけど、折り返した後に重ねて縫う部分は同じ形にしていなかった。」
「だからコバがそろわない・・・。しかたないので、片側をすこし切り落とすか。」
次回は型紙製作段階で、折り返して縫い合わせる部分の形は同じにするようにします。
(※記事の最後に公開している型紙では修正しています。)
○ 革を2枚張り合わせたときに、コバの中央に黒い線が見える。
ローラーを使って2枚のコバをしっかり圧着して丁寧にコバを磨いたけど、
2枚の境界に黒い線が見えてしまっている。
「うーん、黒い線が見えない部分もあるんだよな~。もしかして接着剤の量が多いのかも・・・」
次回は、コバ付近の接着剤の量を減らすようにします。
○ 2枚の革を張り合わせるときに接着芯を内部に貼る方法はうまくいった。
2枚張り合わせてもペラペラになりそうだったけど、
接着芯を張ることで持ち手として気にならない強度が出せた。
制作過程
風呂敷バックにとりつけて使う革製持ち手の製作過程を紹介します。
1.アイデアだし
ノートにアイディアをかきだしました。また、このとき、D環を通して折り返す部分の革の長さもけいさんしました。
2.型紙作り
無料のお絵かきソフトであるGimpを使ってこんなかんじの型紙をつくりました。
○ 2枚の革を張り合わせますが、今回は両端をD環を通した上で折り返すので、
2個のD環の厚さと2枚の革自体の厚さを考慮して型紙の長さを外側と内側で変えました。
計算すると、折り返す部分の長さは外側31.4mm、内側25.1mmになりました。
(D環1つの厚さが3mm、革の厚さが1mmとして計算)
○ ここで縫い穴の位置に注意しました。
型紙では外側と内側の長さは異なるけど、張り合わせたときに同じ長さになるので、
縫い穴の数は外側と内側で同じ数にしないといけないです。
そこで、外側は菱目打ちのピッチと同じ間隔で縫い穴をあけることにしました。
一方で内側は外側より短い間隔になることが予想されます。
今回は、あえて内側の縫い穴位置を決めておかないで、
張り合わせて縫うときに外側から菱ギリを内側まで貫通させる方法で縫い穴をあけることにしました。
○持ち手の形状は、持ちやすいように中央は端より6mm細くなるようにデザインしました。
「ただの直線より、中央が細いほうがきれいにみえるし~」
この型紙をコピー用紙に印刷して使用しました。
3.革に転写
金属板の上に革と型紙を置き、
その上から磁石を置いて固定した上で
目打ちをつかって輪郭線をなぞって型紙を革に写しました。
関連記事>>>楽に型紙を革に転写する方法
型紙に記載した縫い穴の位置も目打ちを使って型紙ごと革を刺すことで転写しました。
ハンマーを使うとうるさいので、音が出ない方法で縫い穴をあけました。
関連記事>>>響く騒音を出さずに縫い穴をあける方法
あらかじめ目打ちであけた穴を二目菱目打ちを刺すことで菱形の穴をあけていきました。
ただし、持ち手の中央部分はわかりやすいように菱目打ちは刺さずに目打ちの丸い形の穴にしておきました。
ここでミス発生!
「張り合わせて内側になる革の折り返し部分はこの段階では縫い穴をあけないつもりだったのに・・・」
「勢いでふたつ穴をあけちゃった。まぁ、ふたつなら修正できるさ~」
6.仮留めと接着芯のとりつけ
折り返したときに両端がピッタリになるように型紙上で外側と内側の長さを変えていますが、
実際の革でピッタリになるか確認したくて、
中央と折り返し部分を仮止めして折り返しても大丈夫かどうか確認してみました。
「よし、型紙では6.3mm差があったけど、折り返すとピッタリ合いそうだな。」
しかし、ここで想定外の状態を発見しました。