レザークラフトでマウスパットを作成 ~ヘリ返しと菊寄せに挑戦~
目次
革の端の処理方法
コバの処理はいつも「切り目本磨き」ばかりやっていたから、別の方法にも挑戦したいぜ。
「へり返し」って方法があるみたいだけど、初心者のわたしには難しそうだわ。
でも、「へり返し」ができるようになると、作れる革小物が増えるからがんばりましょう。まずは直線で縫うだけのマウスパットを作って練習としましょう。
こんにちは。みどりです。
今回は革の端部分を折り返す処理方法である「ヘリ返し」の練習を兼ねてマウスパットを作りました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが完成品です。
制作意図
反省
関連記事>>>コーナー部分のへり返しを簡単に菊寄せにする方法
制作過程
製作過程を紹介します。
1.アイデアだし
はじめに、作りたいマウスパットのアイディアをノートに書き出して頭の中を整理します。
2.型紙作り
型紙はお絵かきソフトのGIMPでつくりました。今回は「ヘリ返し」を行うので、縫い穴位置は本体ラインの内側3mm位置にして、裁断ラインは本体ラインの外側6mm位置でつくりました。
※手首置きパーツは本体を包んで縫うため、6mmだと短かったので9mm必要でしたので途中で型紙を修正して作り直しました。
3.革に転写
型紙をコピー用紙に印刷して、革の上において型紙を転写しました。
※転写の方法は以下の記事で紹介した方法と同じです。
関連記事>>>楽に型紙を革に転写する方法
革に転写した縫い穴位置を目印に、目打ちと二目菱目打ちを使って騒音を出さずに穴をあけていきました。
※縫い穴をあける方法は以下の記事で紹介した方法と同じです。
関連記事>>>騒音を出さずに縫い穴をあける方法
6.裏側へ折りたたむヘリ部分を薄くする
「ヘリ返し」技法で革の端を折り返すために、ヘリ部分の厚さを以下の要領で約1mmの厚さまで薄くしました。
※薄くする方法は「レザークラフト技法事典 虎の巻」という書籍の「段スキ」の方法という部分を見ながらおこないました。
1.薄くしない部分と薄くする部分の境目を彫刻刀の一種の三角刀で溝を掘ります。
※ちなみに失敗談として、彫刻刀の一種の印刀を革に垂直に立てて筋をつけようとしたら、表面まで貫通してしまい、やり直すことになりました。
2.革をガラス版の上において、別たちを斜めに革に入れて徐々に薄く削いでいきました。
「別たちだと刃の幅が広くて革の端のほうは表面まで削ってしまいそうでやりにくいなぁ。こういうときにもう少し刃の幅が短い革包丁があれば楽なんだろうな。でもお値段がなぁ~買うか迷うな~」と思いました。
関連記事>>>革砥の購入体験談
7.滑り止めを接着
本体の裏側に接着剤(サイビノール100)を使って滑り止めシートを貼りました。
8.手首置きパーツをつくる
スポンジをカットして、手首置きパーツに接着しました。
この手首置きパーツは、本体を縫った後に本体を包む込み形で合体させます。
9.へり返し
※写真に写っている目玉クリップは両手で作業するために針を置く磁石をつけてあります。詳細は以下の記事で紹介しています。
関連記事>>>目玉クリップで縫う作業を楽にする方法
11.コーナー部分の折り返し(菊寄せ)
コーナー部分の端を折り返す方法のひとつである「菊寄せ」技法に挑戦しました。この技法はヒダをつくってギャザー状にするもので、熟練の技が必要らしいです。
本体を包み込んで固定する手首置きパーツのコーナー部分で菊寄せ技法を行いました。
まず、コーナー部分を残してその両端を接着剤で固定します。
次に、コーナー部分に接着剤を塗ります。
そして、数本の針を磁石で固定しながらヒダを作ります。微妙なヒダの調整は目打ちで行いました。
ヒダが整ったら針を抜いて、上から押さえたあと糸でコーナーを縫いました。
「ネット上で多くのサイトが紹介しているように、ヒダをひとつひとつ順番につくる方法でやろうとしたけど、うまく出来ないよ~やはり熟練の技が必要なのね。」
でも菊寄せでコーナー処理したいから、いい方法がないか考えてみました。そこで、
「針で固定しながらヒダを作ったらうまく出来るんじゃないだろうか?」とおもいついたのでやってみました。
使用してみての感想
○マウスを動かすときにマウスパットが机から動かなくて快適。