革と帆布のエコバックの作り方 型紙付き
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レザークラフトでエコバックを作ろう
レジ袋が有料になったから、家計の節約のためにもエコバックを作りましょう。
革100%で作ると重くなるし、折りたためないから布地も併用しましょう。
せっかくだから、おしゃれに決めようぜ。
こんにちは。みどりです。
今回は買い物のときに持参するエコバックを作りました。
7月に入ってレジ袋が有料になったので、Myエコバックつくりにチャレンジしました。
作ったときの反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが完成品です。
厚さ1mmの革と厚さ11号の帆布(はんぷ)でつくりました。
「折り畳んで持ち運びたいから、折り目の位置にはできるだけ革がこないように設計したよ。」
特売の牛乳2本とヨーグルト2個を入れるために
底部は強度アップのために革で作ってあります。
ちなみに、最近はエコバックのほかに風呂敷も見直されているようです。
以前に風呂敷をバックとして利用するための風呂敷ハンドルを作ったことがあります。
風呂敷ハンドルの作り方の記事も興味のある方はあわせてどうぞ。
関連記事>>>風呂敷バッグ用の革製持ち手の作り方 型紙付き
制作意図
以下の機能を持つように作りました。
○ 牛乳2本とヨーグルト2個を運べる大きさと強度があること
○ 折り畳んだ時に革部分に負担がかからないこと
〇 軽いこと
〇 持ち手が握りやすいこと
〇 持ち手を自転車のハンドルにぶら下げてもタイヤに接触しないこと
〇 おしゃれなこと
また、レザークラフトの技法の実験として、以下のことも試みました。
○ 短いベルトを継ぎ足して長いベルトにしよう
○ 芯材入りの持ち手を作ってみよう
反省
実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
○ 持ち手の外側の革と芯材は接着剤でくっつけないほうがいい
「接着したあとで気づいたけど、修理などで芯材を取り出そうとするときに芯材が外側とくっついていたら外せないな。」
○ 持ち手の芯材を自作するのは大変だった。
「ヌメ革を10mm角の棒状に作ったあとに、円筒形に削り出すのは大変だったわ。」
○ 持ち手の芯材の長さが少し短かった。
「真っ直ぐな時は十分な長さだと思ったんだけど、曲げてみると短かくて根本の強度が不安になったわ。」
○ 持ち手用の芯材を自作した後で、市販品があることを知った。
「頑張って芯材を作った後に、手軽に市販品を買えることを知るのってショックだったわ。先に市販品がないかを調べておけばよかった。」
前準備
型紙つくり
お絵描きソフトのGimpを用いて型紙を作ります。
革で作り始める前に、紙でつくってみてサイズ感など把握しながら、型紙を修正していきます。
構造の説明
このあとに作り方を紹介しますが、その前に簡単に構造をイラストで説明します。
まずは、側面パーツA・Bと中央側面パーツは11号帆布(はんぷ)で作っています。
次に、中央底面パーツ、ベルト、アクセサリ、そして持ち手は1mm革で作っています。
そして、組み立てのときに、中央側面パーツと中央底面パーツを補強するようにベルトパーツを縫い付けます。
中央パーツの左右に側面パーツをつなぎ、側面パーツのAとBを縫うことで袋状にします。
最後に、ベルトパーツに取り付けたD環に持ち手を取り付けてエコバックの完成です。
ちなみに、ベルトにつけるアクセサリは折り畳むときの目安にしたいので片側2個、片側4個になるように配置しました。
制作過程
それでは制作の様子を紹介していきます。
部品の製作
まずは、各部品を作っていきます。
帆布部分(中央側面パーツ、側面パーツ)の製作
最初は帆布(はんぷ)でつくる部品を作ります。
帆布の上に型紙を置き、マスキングテープで固定します。
固定した型紙の端にデザインナイフ沿わして動かくことで帆布をカットしていきます。
カットしたら、縫いしろ位置で型紙ごと帆布を折って、爪で折り目を強くつけます。
帆布の端がほつれてボロボロになるのを防ぐために、帆布の端すべてをミシンを用いてジグザク縫いをします。
この際、型紙の端をすこしどけながら、
ミシン針が生地と生地の外を行ったり来たりジクザクに動くように生地を送り出していきます。
底パーツの製作
次に革でつくる部品を作ります。
始めに、革の伸びる方向を把握したいので、上下、左右に引っ張って伸び方の違いを確認します。
エコバックに強度を持たせるために、重力によって伸びやすい方向には革の伸びづらい向きを当てるようにします。
革の伸びる方向を把握したら、革に型紙を転写します。
まずは、型紙を革の上に置いて磁石で固定します。
「牛乳とヨーグルトの重さが底パーツの長辺方向に負荷をかけるので、長辺方向は革が伸びずらい向きにしておこう」
次に、型紙の輪郭を目打ちでなぞることで革に型紙を転写します。
そのあとに型紙の縫い穴位置の目印を目打ちで刺して目印を革に転写します。
型紙を固定する方法は以下の記事にまとめましたので、興味のある方はあわせてどうぞ。
関連記事>>>楽に型紙を革に転写するレザークラフトの方法
そして、転写した目印に従って、革にひし形の縫い穴を菱切りで開けていきます。
ベルトパーツの製作
ベルトパーツとベルトアクセサリを切り出します。
本当は1枚の革で1本分まるまる切り出したかったのですが、A4サイズ革だと小さくて無理だったので、
3個のパーツに分けて切り出した後に、3個を1本につなげることにしました。
コーナーの部分は曲線で一度に切るのではなく、直線で角度を変えて数度にわけて切りおとします。
ベルトの継ぎ目の部分は2枚の革を重ね合わせるので、重なる部分の下側になる革に印をつけます。
継ぎ目で2枚を重ねても厚くならないように、重なる部分下側の革のオモテ面と上側部分の革の裏面を薄くそぎ落とします。
重なる部分下側の革のオモテ面に接着剤(サイビノール100)を塗って、2枚を接着します。
接着した継ぎ目の中央を糸で縫って強度を上げます。
最後にベルトの断面をトコノールで磨きます。