L字型ファスナー財布の作り方 ~型紙付き~
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目次
L字型ファスナーウォレットをプレゼントしよう
そろそろ姉の誕生日だね。プレゼントはなにしようかな?
コンパクトな財布が喜ばれるのではないかしら?
では、L字型ファスナー財布を作ろうぜ。
こんにちは。みどりです。
今回は姉へのプレゼント用にL字型ファスナー財布(紙幣4つ折りサイズ)を作りました。
作ってみての反省点を記事にすることで、参考になれば幸いです。
これが完成品です。
姉はピンク色が好きなので、ピンクの革でつくりました。
表にはカードを入れるポケットを配置しています。
中は、中央に小銭を入れるスペースと、
その両脇に紙幣を4つ折りにして入れるスペースを配置しています。
実は以前にも紙幣4つ折りサイズのL字型ファスナー財布(小銭入れ)を作っていたのですが、
ファスナーのつけ方を改良しようと思い、
型紙を修正して今回の作品を作りました。
以前作ったときの様子と反省点は以下の記事にしています。興味のある方はどうぞ。
ちにみに、同じデザインでサイズを大きくして、
紙幣を2つ折りにして収納する作品を作ったときの様子はこちらです、合わせてどうぞ。
また、二つ折り財布も作ったことがありますので、興味のある方はこちらもどうぞ。
制作意図
姉はランニングを趣味にしているので、
練習などのちょっとしたお出かけのときに最低限の金銭をもっていけるように、
以下の機能を持つように作りました。
○ 千円札とおつりの小銭、カードが収納できる
○ L字ファスナーで開きやすい
○ 小さい
反省
実際に作ってみて、以下のような反省点がありました。
○ ファスナーを縫う位置が外側の金属よりになっている
革の端から3mmの位置に縫い穴をつけたが、
この距離だとファスナーを縫いつけたときに、
縫い糸がファスナー幅の中央を通らない。
そのために、コーナーのヒダを押さえつける部分に不安が残った。
次回は、縫い穴の位置を革の端から3.5mmに修正しよう。
(※記事の最後につけた型紙では修正しています。)
「そういえば、前回の反省点でもあったな。縫い穴の位置を修正するのを忘れていたわ。」
前準備
型紙つくり
お絵かきソフトのGimpを用いて以下のような型紙を作りました。
イメージしやすいように、重なり合ったり隣り合う部分には星マークを、
ファスナーを取り付ける部分には赤の帯をつけて目印にしました。
構造の説明
このあとに作り方を紹介しますが、その前に簡単に構造をイラストで説明します。
①中心部分に「小銭入れパーツ」として、細長くカットした革を二つ折りにして配置します。
②その小銭入れパーツを「外側パーツ1」と「外側パーツ2」で挟み込んでいます。
(※外側パーツ1&2については、合体して1枚の革でも出来ますが、今回はカード収納部分を作りたかったので2枚に分けています。)
③左右サイドの構造は、
小銭入れパーツの端のほうの外側パーツ1&2の端にマチパーツを取り付け、
小銭入れパーツの輪のほうの外側パーツ1&2の端にファスナーを取り付けています。
制作過程
外側パーツ製作
まずは外側パーツから作っていきます。
革に転写して裁断
コピー用紙に印刷した型紙を革の上にのせて、
型紙の輪郭を目打ちでなぞることで革に型紙を転写します。
そして、その目打ちの跡に沿って別たちを用いて革を切り出します。
ちなみに、型紙を転写するときには、
私は楽をしたいので、マグネットシートと磁石を用いています。
その方法に興味のある方は、以下の記事も参考にどうぞ。
関連記事>>>楽に型紙を革に転写するレザークラフトの方法
縫い穴をつける
あらかじめ型紙に縫い穴の目印をつけているので、
革の上に置いた型紙ごと目打ちで刺して縫い穴の位置を革に転写します。
革をコルク板の上に移して、転写した目打ちの跡を菱ギリで刺して菱形の縫い穴をあけていきます。
私は菱目打ちを打つときの大きな音を出したくないので
縫い穴は菱ギリであけています。
その方法と注意点を以下の記事にしておりますので、興味のある方はどうぞ
関連記事>>>【レザークラフト騒音対策】菱キリを用いた縫い穴のあけ方
重ね合わせ部分を薄くする
表面にカード収納スペースを作るためにつくる外側パーツ1の両脇を別たちで薄く削ぎます。
こうすることで、外側パーツ2と合体させたときにでてくる厚みを減らします。
ちなみに、薄く削ぐときには、刃物をよく切れる状態にしておくと、スッと切れて気持ちいです。
なので、100円グッズ砥石で研いだ別たちを使用していて、
作業中に切れ味が鈍ったら革砥(かわと)にこすり付けて切れ味を戻しています。
興味のある方は以下の記事も参考にどうぞ。
床面の処理
強度アップのために、革のウラ面にトコノールを塗ります。
今回の作品は財布の内側から床面が見えるので、
ムラが出ないようにきをつけます。
コバ磨き
ファスナーを取り付けた後では、コバを磨けなくなる部分を先に磨いておきます。
まず、コバのヘリを100円グッズの甘皮きりで落とします。
「固い革の場合はヘリ落としを使うのだけど、柔らかい革の場合はうまく出来ないことがあるな。」
「その場合は甘皮きりを使うとうまくいくことがあるので、今回の革は甘皮切りを使ったよ。」
次に、コバをエタノールで濡らして固めた後、スポンジやすりで削ります。
削ったら、再度エタノールで塗らして、乾燥したらスポンジやすりで削ります。
満足いく滑らかさになるまで、この工程を繰り返します。
最後にトコノールを塗って磨きます。
コバ磨きはまだまだ研究中ですが、とりあえず今はアルコールとトコノールを使って磨いています。
コバの磨き方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事>>>重ね合わせた革のコバ磨きの方法 ~3種類の接着剤で比較~
ファスナーを取り付ける
外側パーツを作り終えたら、次はフ